かしこまメガトンパンチ

遊戯王とマンガ中心の雑記ブログ

【遊戯王】ダメージステップ発動可否・完全解説

アクタージュ、ジャンプ本誌ではサイド乙の公演が始まりました。

羅刹女の「怒り」を題材とした作中作、サイド甲の演出とは対照的に、高揚感すら感じる乙の演出にも期待が高まります。

ところで、皆さんも「怒り」を感じることの一つや二つあると思います。

 

そう、ダメージステップですね。

 

ダメージステップと言えば複数のタイミングがあったり、効果の発動制限があったりととても間違いやすいルールの一つです。皆さんも間違いを犯してしまい怒りを覚えたことはあるかと思います。

そんなダメージステップでも特に実戦で遭遇しやすい、「発動出来る効果」「発動出来ない効果」についての解説です。

 

発動可否の見分け方

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ざっくりこんな感じです。文字通りなので個別の解説は省略します。
表に記載は無いですが「ダメージステップでも発動可能」と書かれたカードは当然発動できます。

 

基本的な考え方

パーフェクトルールブック2018には、このように記述されています。

●ダメージステップでは、基本的に「カードを発動する」優先権を得ているプレイヤーでも必ず発動する効果以外のカードの発動ができない。ただし、例外として、以下の効果を持つカードは発動できる。

  • カウンター罠
  • カード・効果の発動を無効にする効果
  • モンスターの攻撃力・守備力を増減させる効果
  • リバースした時に発動するモンスター効果
  • 自身が特殊召喚に成功した時に発動するモンスター効果
  • 自身が破壊された時や除外された時、手札に加わった時に発動する効果

など。

●モンスターの攻撃力・守備力を増減させる効果は、ダメージ計算前までのタイミングでしか発動できない。

遊戯王オフィシャルカードゲーム パーフェクトルールブック2018 より

この「基本的に効果は発動できない」「但し例外の効果は発動できる」という書き方はとても良く、「発動できる効果」「発動できない効果」という覚え方ではなく、

  • 基本的にダメステは効果が発動できないということを念頭に置き
  • 「例外」となる「発動できる効果」を覚え
  • 間違えやすい点を押さえる

の三段階で完結させるのがシンプルです。先ほどの図では「発動できない」と書きましたが、類似の効果と比較して間違えやすいので記載したに過ぎません。

そもそも「ダメージステップに発動できない効果」というカテゴリーがあるわけではなく、例えば「効果のみを無効にする効果」であれば、

  • そもそもダメージステップは効果の発動ができない
  • 例外として発動できる効果が存在するだけ
  • 「効果のみを無効にする効果」は例外に含まれていないのだから当然発動できない

ということになります。あの効果は撃てる、あの効果は撃てない……と覚えるより、「撃てる効果(例外)」のみを覚え、それ以外は「撃てない」と判別する方が覚え方としては楽ですよね。

 

そう言い切れないのが遊戯王の面白いところなんですけど。

いや面白くはないですね。

 

例外の例外(=ダメージステップに発動できない効果)

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上記の覚え方をすると間違えてしまうのがこれらの効果です。なんなんだレインボールイン。

特に二番目の「攻守変動を含むが、他のカードが条件となる誘発効果」のどこが嫌らしいかと言うと、先ほど引用したルールブックでは「モンスターの攻撃力・守備力を増減させる効果」は例外であるとされています。いかにも発動できるように見えます。

しかし、ダメージ計算前の項目では、

・このタイミングで発動できるカードの例

「突進」「収縮」「オネスト」「サイコ・コマンダー」など、攻撃力・守備力が増減する効果を持った速攻魔法・罠・モンスターの誘発即時効果

遊戯王オフィシャルカードゲーム パーフェクトルールブック2018 ダメージ計算前 より

とちゃんと記載されています。最初から書いておけ。なんだこのルールブック。いつもありがとう。ごめんな文句つけて。

 

まとめ

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この二枚を保存しておけば大体対応出来るでしょう。

遊戯王はカード毎に裁定を下しているわけではなく、あくまで基本ルールをカード毎に振り分けているに過ぎません。基本を覚えれば覚えるほど「わからない」という場面は減っていきます。

基本を押さえて、実を言うとそんなに難しくない遊戯王ライフを楽しみましょう!

 

いや難しいんですけどね。ああ腹が立つ。

 

おまけ:「ダメージステップでも発動可能」というテキストについて

「ダメージステップでも発動可能」というテキスト、目にしたことがあると思います。

このテキスト、何故ついているのでしょうか。

テーマ内のシナジーやカードデザインを意識してのテキストであることは間違いありません。「ダークナイト@イグニスター」辺りはわかりやすく、②の効果をトリガーに、①の効果を発動出来るようになっています。

ダークナイト@イグニスター

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。自分の墓地からレベル4以下の「@イグニスター」モンスターを可能な限りこのカードのリンク先となる自分フィールドに効果を無効にして特殊召喚する。

②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。自分の墓地からサイバース族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

しかし、全てのカードに「ダメージステップでの発動可否」が書かれていない以上、「テキスト内に発動可否を明記するようになった」わけではありません。そうだとすれば「ダメージステップでは発動不可」というテキストが存在するはずです。

カードデザインを意識し、ダメージステップでも発動出来る効果になっているという点は疑う余地はありません。では、それがテキストに明記されているのは何故でしょうか。

 

 

単純な話、「ダメージステップでも発動可能」をわざわざテキストに明記するということは、同じ条件の効果は本来ダメージステップでは発動出来ない、ということです。

どこかで「ダメージステップでも発動可能」というテキストを見かけたら、その効果は「本来ダメージステップでも発動出来るか」考えてみて下さい。最近の遊戯王がいかに親切か、事務局の苦心が感じられると思います。

 

良いデュエルライフを!