リミットレギュレーション、更新。
四半期に一度の恒例行事であるが、リミットレギュレーションはいつもワクワクするものだ。特に今回はエクストラモンスターに関するルール変更もあり、大幅な改訂が予想されていた。
そしてその予想通り、大量のカードが規制を受けた。リンクマーカーから解き放つと同時に、過剰な展開を抑制するかのような規制。
グランドラインのように広く、また未知数な新世界が、私たちを待ち受けている。
再構築を余儀なくされたデッキを前に唸る決闘者たちを、
新たなる大波が、襲った。
【ルール改訂に伴う処理内容の変更】
— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) 2020年3月16日
様々な理由により、テキストによって適用される効果処理が変更となることがございます。
その場合、適用日より新しい効果処理でデュエルを行って頂きますよう、お願い致します。
詳細はこちら👉https://t.co/y4zfVjfGDL pic.twitter.com/nYjUrYpQY1
4月からのルール変更に合わせて、一部の効果処理が変更となりました。
「類似の処理で異なる裁定」を統一したという印象を受けるので、個人的には良改訂だと思います。
不明な点は多いですが、
- 現時点でわかっている処理内容
- 間違えやすい部分
- 裁定待ちな部分
これらについて解説していきます。
憶測や推測(類似の裁定がこうだからこうだと思う等)は無しで、裁定待ちのものは裁定待ちとし、「現行の情報では判断ができない」という判断をします。
- 効果の発動前に、発動する場所に存在しなくなったカードの効果の発動について
- デッキに戻った、または、エクストラデッキに裏側表示で戻ったことによる、モンスター効果の発動について
- カードの効果を『発動するターン』に影響する、モンスターの召喚・特殊召喚について
- 『1ターンに1度しか特殊召喚できない』モンスターの特殊召喚について
- 発動後、モンスターゾーンに特殊召喚される効果を持つ永続罠カードについて
- 個人的な感想とまとめ
効果の発動前に、発動する場所に存在しなくなったカードの効果の発動について
テキストには、そのカードの効果が発動する条件と、その効果が発動する場所が記されています。
(例えば、自身が召喚に成功した場合に発動するモンスターの効果であればフィールド、自身が墓地へ送られた場合に発動する罠の効果であれば墓地でその効果が発動します。)
効果の発動前に、発動する場所に存在しなくなった場合には、その効果を発動する事ができなくなります。(必ず発動する効果も同様です。)旧処理の例
「クリッター」をコストとして発動した「死のデッキ破壊ウイルス」の発動にチェーンして、「D.D.クロウ」の効果が発動し、墓地から「クリッター」が除外された場合でも、「クリッター」の効果は一連のチェーン処理後に発動します。(この場合でも、「クリッター」の効果は墓地で発動した扱いとなります。)
新処理の例
「クリッター」をコストとして発動した「死のデッキ破壊ウイルス」の発動にチェーンして、「D.D.クロウ」の効果が発動し、墓地から「クリッター」が除外された場合、「クリッター」の効果は一連のチェーン処理後に発動しません。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ 公式HP より
今回、最も騒がれているように思える改訂。「発動する条件」はともかく「発動する場所」という概念はあまり感じたことがなかったので、そこで混乱している人が多いのかな、という印象です。
「発動する場所」という概念
例に出ている「クリッター」であれば「墓地へ送られた時」が条件となるため「発動する場所」は「墓地」となります。「このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる」という条件の効果の「発動する場所」は「フィールド」ということになります。
この「発動する場所」という概念に基づき、一連のチェーン処理上で条件を満たしていたとしても、発動するタイミングで「発動する場所」にいなければ効果は発動しない、というのが今回の改訂です。
新旧処理比較
- 旧処理の例
相手の「ハーピィの羽根箒」に対し「リビングデッドの呼び声」を発動、「召喚・特殊召喚に成功した場合」の条件を持つ「V・HERO ヴァイオン」を特殊召喚した。「ハーピィの羽根箒」により「リビングデッドの呼び声」は破壊、「V・HERO ヴァイオン」は墓地へ送られたが、「特殊召喚に成功した」という事実に基づき効果を発動した。
- 新処理の例
相手の「ハーピィの羽根箒」に対し「リビングデッドの呼び声」を発動、「召喚・特殊召喚に成功した場合」の条件を持つ「V・HERO ヴァイオン」を特殊召喚した。「ハーピィの羽根箒」により「リビングデッドの呼び声」は破壊、「V・HERO ヴァイオン」は墓地へ送られた。「V・HERO ヴァイオン」の効果を発動するタイミングで「発動場所」である「フィールド」に存在しないため、効果は発動できない。
墓地で発動する場合も同様に、墓地へ送られた同一チェーン上で除外された場合、「発動する場所」である「墓地」に存在しないため、効果は発動しないということになります。
- 旧処理の例
「ツインツイスター」のコストとして「墓地へ送られた場合に発動できる」条件を持つ「E・HERO シャドー・ミスト」を墓地へ送り、それに対し相手が「D.D.クロウ」を発動した。一連のチェーン処理後、「E・HERO シャドー・ミスト」は除外されているが、「墓地へ送られた」という事実に基づき効果を発動した。
- 新処理の例
「ツインツイスター」のコストとして「墓地へ送られた場合に発動できる」条件を持つ「E・HERO シャドー・ミスト」を墓地へ送り、それに対し相手が「D.D.クロウ」を発動した。「E・HERO シャドー・ミスト」は「墓地へ送られた」が、効果を発動するタイミングで「発動場所」である「墓地」に存在しないため、効果は発動できない。
慣れさえすれば処理に迷うことが少なくなるいいルールだと思います。
今までは「条件を満たした後に移動した先」が「公開領域」か「非公開領域」で発動の可否が別れていましたが、今回の改訂により一律で「発動できない」に統一されました。
間違えやすいポイント・裁定待ちの点
- 既に効果を発動したモンスターが移動しても効果は無効にならない
効果を発動した「終末の騎士」にチェーンした「幽鬼うさぎ」で「終末の騎士」が破壊されたり、効果を発動した「クリッター」を「D.D.クロウ」で除外しても効果は無効になりません。
あくまで、「効果の発動前」に「発動する場所」を離れていた場合に発動されなくなる、という改訂です。
- 「フィールドを離れた場合」という発動条件を持つカードが、発動前に移動した場合の処理
「E・HERO アブソルートZero」が「エネミーコントローラー」等で墓地に送られ、同一チェーン上にて「D.D.クロウ」で除外された場合、一連のチェーン処理後に効果を発動できるかは裁定待ちとなります。
一応、リンクスでは発動できないという処理に修正されているそうです。
- 一連のチェーン上でリバースモンスターが「リバースし」「フィールドを離れた」場合
- ダメージ計算前に表になったリバースモンスターが、ダメージ計算後までにフィールドを離れた場合
「リバース」という事象はフィールドでしか起こりえない(召喚行為と同様)ので、「発動できない」という裁定が下る可能性を考慮し、こちらも裁定待ちと考えていいでしょう。
こちらもリンクスでは発動できないに修正されたそうです。
デッキに戻った、または、エクストラデッキに裏側表示で戻ったことによる、モンスター効果の発動について
テキストに記載されているものを除き、デッキに戻ったモンスターの効果や、エクストラデッキに裏側表示で戻ったモンスターの効果を発動する事はできなくなります。(必ず発動する効果も同様です。)
旧処理の例
「強制脱出装置」の効果が適用された「E・HERO アブソルートZero」の『このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する』効果は発動します。
新処理の例
「強制脱出装置」の効果が適用された「E・HERO アブソルートZero」の『このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する』効果は発動しません。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ 公式HP より
「E・HERO アブソルートZero」など、「フィールドを離れた時」などをトリガーとするモンスターがエクストラデッキに戻った場合、効果は発動しない、という処理変更。
旧処理の裁定
これまでは、メインデッキに戻った場合は効果は発動せず、エクストラデッキに戻った場合は効果が発動するという裁定が下されていました。
Answer
「地縛神 Aslla piscu」が、フィールド上からデッキに戻る場合、相手モンスターを破壊してダメージを与える効果は発動しません。
遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
Answer
フィールド上から離れてエクストラデッキへ戻る場合、「E・HERO アブソルートZero」がエクストラデッキへ戻った後に、「E・HERO アブソルートZero」の効果が発動します。遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
お互いに非公開領域であるにも関わらず、デッキ/メインデッキで処理が異なっていましたが、メインデッキの裁定に統一されました。
「メインデッキに戻ったら効果発動しないのにエクストラで出るのはなぜ?」と疑問に思っていた方もいるかと思います。私もその一人です。
カードの効果を『発動するターン』に影響する、モンスターの召喚・特殊召喚について
一部のカードには、『この効果を発動するターン、自分は●●●モンスターしか特殊召喚できない』や、『このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない』など、そのターンに行えるモンスターの召喚・特殊召喚が、効果の発動条件に影響するテキストがあります。
このテキストは、記された内容のモンスターが召喚や特殊召喚に成功しているかどうかによって、その効果の発動が行えるかどうかが決まるものになります。旧処理の例
自分の「青き眼の乙女」の召喚が「神の宣告」で無効になったターンに、自分は「青き眼の激臨」を発動する事はできません。
新処理の例
自分の「青き眼の乙女」の召喚が「神の宣告」で無効になったターンに、自分は「青き眼の激臨」を発動する事ができます。
これ元々そういう裁定じゃなかったっけ?
Answer
自分が「青眼の白龍」以外のモンスターの召喚・特殊召喚を行っているターンには、自分は「青き眼の激臨」を発動する事はできません。しかしながら、質問の状況の場合、「神の宣告」の効果によって無効になり、「青眼の亜白龍」の特殊召喚には成功していませんので、このターンに、自分は「青き眼の激臨」を発動する事ができます。
遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
これ元々そういう裁定ですよね?
というわけでもなく、揺れていた裁定が一つに統一された、ということでしょう。「帝王の烈旋」の裁定辺りは修正、ということになります。
Answer
「帝王の烈旋」を発動するターンには、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚する事はできません。質問の状況の場合、結果的に「神の通告」の効果によって無効になっていますが、エクストラデッキからモンスターを特殊召喚するために、リンク召喚自体は行われています。
したがって、そのターンに自分は「帝王の烈旋」を発動する事はできません。
遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
今回取り上げられている処理ですが、
- 発動条件となる召喚・特殊召喚行為が無効になった場合
- その発動条件を持つ効果を発動することができる
という内容になります。
その逆となる、
- ある発動条件を持つ効果の発動が無効になった場合
こちらは「その発動条件となる召喚・特殊召喚行為を行うことができる」という裁定が元々出ています。
Question
「HSR魔剣ダーマ」の『③:このカードが墓地に存在し、自分フィールドにカードが存在しない場合、自分メインフェイズに発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。この効果を発動するターン、自分は通常召喚できない』効果の発動が「天罰」によって無効になった場合、このターンに自分は通常召喚を行う事はできますか?
Answer
できます。遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
こちらも前の項目と同じく、
- 発動条件を持つ効果が無効になった場合、その条件となる召喚行為を行うことができる
- 発動条件となる召喚行為が無効になった場合、その条件を持つ効果を発動できる
と、相互で同じ裁定に統一したということでしょう。
間違えやすいポイント・裁定待ちの点
今回の改訂ですが、「カードの効果を『発動するターン』に影響する、モンスターの召喚・特殊召喚について」という内容です。
Answer
質問の状況の場合、相手の発動した「神の通告」の効果によって、結果的に「風来王 ワイルド・ワインド」の特殊召喚は無効になり破壊されていますが、「風来王 ワイルド・ワインド」のモンスター効果を適用して、特殊召喚を行っていますので、『この方法で特殊召喚したターン、自分はSモンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない』は適用される事になります。(自分はこのターンに、シンクロモンスターしかエクストラデッキから特殊召喚する事はできなくなります。)
遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
上記の「風来王 ワイルド・ワインド」や「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」のように、
- カード効果の発動以外(上記の例では「特殊召喚」)に条件が設定されている
カードや、「『魔導書』と名のついたカード以外の魔法カードを発動できない」という条件を持つ「魔導書庫クレッセン」のように、
- カード効果の発動条件として、特殊召喚以外の行為が設定されている
カードたちが同様の処理変更がされるかどうかは裁定待ちとなります。
そしてもう一点、「特殊召喚しようとして、発動を無効にされたわけではないが結果としてできなかった」場合はどうなるのか、という点も裁定待ちです。例を出すと、「『死者蘇生』の発動にチェーンし、『墓穴の指名者』を発動された」「『死者蘇生』の効果のみを無効にされた」のような状況です。現行ルールでは「発動無効」と「効果無効」でも区別がされています。
Answer
「マジック・ジャマー」によって、「死者蘇生」の発動が無効になった場合には、「サモンリミッター」の効果適用中、そのターンに2回まで行える召喚・反転召喚・特殊召喚の内の1回を行った事にはなりません。
(そのターンで自分が行える召喚・反転召喚・特殊召喚は残り2回となります。)また、発動した「死者蘇生」の効果が、相手の「魔轟神獣ユニコール」の効果によって無効になった場合には、「サモンリミッター」の効果適用中、そのターンに2回まで行える召喚・反転召喚・特殊召喚の内の1回を行った事になります。
(そのターンで自分が行える召喚・反転召喚・特殊召喚は残り1回となります。)遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
今回の改訂文では「記された内容のモンスターが召喚や特殊召喚に成功しているかどうかによって、その効果の発動が行えるかどうかが決まるものになります」とされているので出来るように思えますが、公式HPの例文が召喚を無効にしているだけのものしか掲載されていませんので、現時点での判断は不可能かと思います。
『1ターンに1度しか特殊召喚できない』モンスターの特殊召喚について
一部のカードには、『自分は「●●●●」を1ターンに1度しか特殊召喚できない』など、その同名のモンスターの特殊召喚が1ターンに1度のみと指定するテキストがあります。
このテキストは、記された内容のモンスターが特殊召喚に成功した回数を1度として数え、1ターンに1度のみ特殊召喚が行えるものになります。旧処理の例
自分の「HSRチャンバライダー」のシンクロ召喚が「神の宣告」で無効になったターンは、自分はこのターンに2体目の「HSRチャンバライダー」をシンクロ召喚や他のカードの効果で特殊召喚する事はできません。
新処理の例
自分の「HSRチャンバライダー」のシンクロ召喚が「神の宣告」で無効になった場合、自分はこのターンに2体目の「HSRチャンバライダー」をシンクロ召喚や他のカードの効果で特殊召喚する事ができます。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ 公式HP より
旧処理の裁定
Answer
「閃刀姫-シズク」は1ターンに1度しか特殊召喚する事ができないモンスターです。質問の状況のように、「閃刀姫-シズク」のリンク召喚が無効になった場合には、そのターンに自分は、「閃刀姫-シズク」をリンク召喚する事はできず、「死者蘇生」等の効果によって「閃刀姫-シズク」を特殊召喚する事もできません。
遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
これまでは、「特殊召喚しようとする行為」を「1度」として数えていたのが、「特殊召喚に成功した回数」を「1度」として数えることとする処理の変更。
日本語通りの解釈(?)ですのでわかりやすく修正されました。
発動後、モンスターゾーンに特殊召喚される効果を持つ永続罠カードについて
『このカードは発動後、通常モンスター(爬虫類族・地・星4・攻1600/守1800)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。このカードは罠カードとしても扱う』効果を持つ「アポピスの化神」など、発動後モンスターゾーンに特殊召喚される永続罠カードは、その発動時の効果処理によって特殊召喚された際に、自身が置かれていた魔法&罠ゾーンが使用できるようになります。
旧処理の例
自分の魔法&罠ゾーンに5枚のカードがセットされている状況で、自分はその中の1枚である「アポピスの化神」を発動し、モンスターゾーンに特殊召喚しました。この場合、その「アポピスの化神」が置かれていた魔法&罠ゾーンは使用できない状態となるため、自分は新たな魔法・罠カードを、魔法&罠ゾーンに発動したりセットしたりする事はできません。
新処理の例
自分の魔法&罠ゾーンに5枚のカードがセットされている状況で、自分はその中の1枚である「アポピスの化神」を発動し、モンスターゾーンに特殊召喚しました。この場合、その「アポピスの化神」のカード自体はモンスターゾーンに置かれ、魔法&罠ゾーンが1ヵ所空いた状態となりますので、自分は新たな魔法・罠カードを、その魔法&罠ゾーンに発動したりセットしたりする事ができます。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ 公式HP より
旧処理の裁定
■発動後、「アポピスの化神」がモンスターとして存在する場合、魔法&罠ゾーンも1つ使用している扱いになりますが、魔法&罠ゾーンにはカードが存在していない扱いになります。(カードとしては、モンスターゾーンに存在する扱いとなります。)
遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
現行ルールでは「罠カードとしても扱う」罠モンスターは魔法&罠ゾーンを一箇所使用している扱いですが、改訂後は使用していないという扱いになります。
間違えやすいポイント・裁定待ちの点
Answer
発動後、モンスターカード扱いとなっている「アポピスの化神」は罠カードとしても扱われますが、その「アポピスの化神」はモンスターゾーンに存在しており、魔法&罠ゾーンに存在するカードの扱いではありません。したがって、「トルネード」の対象として、モンスターカード扱いとなっている「アポピスの化神」を選択する事はできません。
なお、相手の魔法&罠ゾーンに存在するカードが「アポピスの化神」を含めて3枚のみの場合、相手がその「アポピスの化神」を発動し、そのカードがモンスターカード扱いとなった場合、相手の魔法&罠ゾーンに存在するカードは2枚の状態となります。
その状況で、自分は「トルネード」を発動する事はできません。遊戯王OCG デュエルモンスターズ 公式HP より
罠カードとしても扱う罠モンスターは、魔法罠ゾーンを使用している扱いではありましたが、魔法&罠ゾーンに存在するカードとしては扱いませんでした。
つまり、今回の改訂は、魔法罠ゾーンを圧迫しなくなった――
だけ。
ということになります。
Question
「タイフーン」の『①:フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する』効果の対象として、モンスターカード扱いとなっている「アポピスの化神」を選択しました。その発動にチェーンした「月の書」の効果によって、その「アポピスの化神」が裏側表示となり、魔法&罠ゾーンにセットされた場合、「タイフーン」の効果処理はどうなりますか?
Answer
質問の状況のように、効果処理時に対象の「アポピスの化神」が魔法&罠ゾーンにセットされているような場合でも、「タイフーン」の効果処理は通常通り適用され、対象の「アポピスの化神」を破壊します。遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
モンスター扱いとなっている罠カードが裏側表示になった場合、魔法・罠ゾーンにセットされますが、この際に魔法・罠ゾーンが埋まっている場合はどうなるのか、という点は裁定待ちとなります。
個人的な感想とまとめ
冒頭でも書きましたが、今回の改訂は「類似の処理で裁定が異なるもの」を統一し、「同じ処理だがカードが存在する場所により裁定が異なる」状況を一つにまとめ、物理的にカードが存在しないのに使用している扱いという視覚的に不親切な仕様を変更したりと、ルールの簡略化を目指していることが伺えます。
今回の改訂は多くのルールが変更されることが予想されますが、上述したように公式が更新するまで確定出来る材料は今のところありません。
おそらく4月1日、もしくはルールブックの発売に合わせて一斉更新が来ると思います。記事とか関係なく普通にしんどいので小出しにしてほしいですね。
ところで、ルールブックといえば、レダメ(イラスト違い・エラッタ版)が同梱することが発表されました。
手に入らないんじゃないか。