かしこまメガトンパンチ

遊戯王とマンガ中心の雑記ブログ

【遊戯王】「時」と「場合」と「度」と「際」【神碑の誑かし】

マスターデュエルがリリースされ、遊戯王界隈はかつてない盛り上がりを見せています。

様々な配信者や復帰勢がマスターデュエルをプレイ、やれテキストが長いだ対象に取らないだタイミングを逃すだやんややんやの大喝采です。

大抵のゲームは「初心者には優しく、大事に扱おう」を標榜しており、遊戯王も例に漏れず毎日のように初心者の疑問と現役プレイヤーの回答がギブアンドテイクを繰り返しています。

 

さて、そんな中現実のゲームでも「タクティカル・マスターズ」の情報がぽつぽつと出始めています。

筆者はオフ界隈のメインデッキが【霊使い】、マスターデュエルでは【憑依装着】を愛用している萌えネズミなので「ラビュリンス」以外のテーマには全く食指が動かないのですが、それはそれとしてこのご時世にデッキ破壊を仕掛けてくる「神碑(ルーン)」にはある種の男気を感じずにはいられません。

ボードゲームを模した「ヴァリアンツ」、デッキ破壊という特徴的な戦術と渋いイラストを持つ「神碑」、FGOで言うと第二再臨みたいなイラストしてる「ラビュリンス」と多種多様なコンセプトを持つこのパック*1、復帰したプレイヤーがデッキを構築し何か色々キレ散らかしている様子が目に浮かぶようです。

yu-gi-oh.jp

 

前置きはさておき、今回のカードはこちらです。

神碑の誑かし 永続魔法

①:「神碑の誑かし」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
②:自分または相手が速攻魔法カードを発動する度に発動する。
相手のデッキの上からカードを1枚除外する。

「度」……?

「時」「場合」で遊戯王難しい難しい言われている中、「度」……?

 

「これって同一チェーン上で複数回発動したらその回数発動するの?」

「うーん、よくわからないし発売後の公式の裁定待ちですね!w」

「発売したし公式ページに見に行くかっと。お、複数回発動するやん! 最強裁定きたあああああああああああああ!!!(※他と一緒)」

 

という悲しいやり取りが発生しないよう、今回は「時」「場合」「度」「際」のタイミングをまとめた記事にする

予定でした。

 

「時」と「場合」なんて他でも無限に解説してるであろう内容を今更まとめる必要ありませんので、今回は「度」と「際」についてのお話です。

shakeboy.hatenablog.com

※「時」と「場合」については以前に熱く語ったことがあるので上の記事もどうぞ。

この記事がタクティカル・マスターズ発売後に度々行われるであろう「ルーンよくわかんない」というやり取りを解消し、新テーマで遊ぶというゲーム体験-旅-をより良くすることを祈っております。

 

Q. じゃあなんでタイトル「時」と「場合」ついてるの?

A. そっちの方が伸びそうだったから。

 

さて、マスターデュエルをプレイしていて気付いたことが一つあります。

長いテキストを読むのは意外とめんどくさい。

 

「破壊耐性あるの!?」みたいな不意打ちを喰らうのは勿論、憑依覚醒適用下で憑依装着を効果破壊しようとする相手にも幾度となく遭遇しました。

そこで今回はまとめた画像を先に掲載することで、現代社会と人間の業に対する回答とさせて頂きます。

 

f:id:shakeboy:20220312224508p:plain

-完-

 

なお、もっと言えば発動/適用タイミング、

「度」は後で「際」は前 です。

これだけ覚えれば後はなんとかなります。主にフレアメタルとかトリックスターで。

 

「度」

現代遊戯王は効果の発動回数に厳しくなっています。逆に、同一チェーンで複数回条件を満たすと複数回発動/適用される効果は「度」が使われると言えます。

打点の上昇や、効果ダメージ/回復、カウンターを乗せる処理です。

海晶乙女グレート・バブル・リーフ

②:モンスターが除外される度に発動する。このカードの攻撃力はターン終了時までその除外されたモンスターの数×600アップする。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

閃刀姫-カイナ

②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分が「閃刀」魔法カードの効果を発動する度に、自分は100LP回復する。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

KYOUTOUウォーターフロント

①:フィールドのカードが墓地へ送られる度に、1枚につき1つこのカードに壊獣カウンターを置く(最大5つまで)。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

他はティアドロップや真紅眼の鋼炎竜、その他カウンターを乗せる効果を持つカード等です。

効果の発動/適用タイミングは先程述べた通り「後」になります。

Question
同一チェーン上で「海晶乙女瀑布」を2回発動し、それぞれのコストとして1体ずつ「マリンセス」リンクモンスターを次の自分スタンバイフェイズまで除外しました。

その場合、一連のチェーン処理後に自分の「海晶乙女グレート・バブル・リーフ」の『②:モンスターが除外される度に発動する。このカードの攻撃力はターン終了時までその除外されたモンスターの数×600アップする』効果は何回発動しますか?


Answer
その場合、「海晶乙女グレート・バブル・リーフ」の『②』の効果は同一チェーン上で2回発動します。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

Question
エクシーズ素材を1つ持った「真紅眼の鋼炎竜」が自分のモンスターゾーンに表側表示で存在しています。

この状況で相手が「強制脱出装置」を発動し、その「真紅眼の鋼炎竜」を対象とした場合、「真紅眼の鋼炎竜」の『②:X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動する度に相手に500ダメージを与える』効果は適用されますか?


Answer
「真紅眼の鋼炎竜」の効果によってダメージを与える処理が行われるのは、相手が発動した魔法・罠・モンスターの効果の処理が完了した時になります。

質問の状況の場合、「真紅眼の鋼炎竜」自身が「強制脱出装置」の効果によって先にフィールドを離れていますので、相手にダメージを与える処理は適用されません。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

つまり速攻魔法でチェーンを60個組めば、「神碑の誑かし」がチェーンを60個組んで相手のデッキを60枚除外します。見た目にもインパクトがあるので是非マスターデュエルで再現したものをTwitterで眺めたいものですね。

 

「際」

「際」というテキストはマシンナーズ・フォートレスが再録された際に使われてて感動したので僕としても凄く好きな表現です。遊戯王好きな人なら大抵は好きですね。他のタイミングを指定したテキストと比較しても強いのが特徴です。

shakeboy.hatenablog.com

 

遊戯王における「際」は主に召喚無効に使われており、「そのタイミングの直前」を指しています。

神の宣告

①:LPを半分払って以下の効果を発動できる。
●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

チェーンブロックを作る効果で「際」が用いられているのは現状召喚無効のみです。チェーンブロックを組む効果を無効にする場合、発動を宣言してからそれに対するカウンターを発動する関係上、「その処理の直前」とはならないからでしょう。

チェーンブロックを組まない効果は、特定のタイミングに処理を適用する「インセクト女王」「虚空の黒魔導師」「マシンナーズ・フォートレス」のようなカードや、「EMオッドアイズ・ディゾルヴァー」「ドロドロゴン」のような融合素材に関する効果が挙げられます。

融合素材に関する効果は直感的にわかるので、(あまり遭遇しないですが)「虚空の黒魔導士」や「マシンナーズ・フォートレス」の効果を覚えておけば他の「際」に遭遇した時も困らずに済みます。

虚空の黒魔導士

①:X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は相手ターンに速攻魔法カード及び罠カードを手札から発動できる。その発動の際にこのカードのX素材を1つ取り除く。

■『自分は相手ターンに速攻魔法カード及び罠カードを手札から発動できる』モンスター効果を適用する場合、その速攻魔法カード・罠カードの発動を行う前に、『その発動の際にこのカードのX素材を1つ取り除く』処理を行います。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

マシンナーズ・フォートレス

②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードを対象として発動した相手モンスターの効果が適用される際に、相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んで捨てる。

■『②』のモンスター効果は永続効果です。(「マシンナーズ・フォートレス」自身を対象として相手モンスターの効果が発動した場合、その効果の処理を行う直前にこのカードの『②』の効果を適用します。ダメージステップでも適用されます。)

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

「度」は後、「際」は前。細かく覚えなくても、これだけ覚えておけば大抵はなんとかなります。

 

この記事を書き始めたのは「神碑の誑かし」が公開された2/10だったので約一ヶ月放置されたことになります。

理由は冒頭で触れたマスターデュエルに他ならず、ただただひたすらに遊戯王に明け暮れた一ヶ月でした。

僕は比較的遊戯王ルールマナーは守れているタイプのプレイヤーであるという自負は多少あるのですが、特にビデオゲームでよく言われる「プレイ時間」が一切守れていなかったということです。

「ルールとマナーを守って楽しくデュエル」はよく挙げられますが、現代遊戯王に求められているのは「時間も守ってデュエル」なのかもしれません。

この記事を読んだ皆様、時と場合を考えず度々際限なくランクマに潜っていた私のようにはならないでください。

 

私は記事を書き終えたのでマスターデュエルに戻ります。

*1:この記事を書き始めたタイミングで効果が公開されていなかったけど書き直すのも面倒だったのでこうなった