かしこまメガトンパンチ

遊戯王とマンガ中心の雑記ブログ

【ちょっとだけ】「発動時の効果処理として」というテキストの正しさについて

一見するとよくわからないけど、実は理にかなっていたことってありますよね。

ジャンケットバンクなんかは大体そんな感じですね。大学生をおやつにした回が好きです。

カードゲームも時としてよくわからない表現を使うことがあります。しかしまあ、よくわからないはよくわからないなりに、ちゃんと考えてみるとやはり理にかなっているものなのです。

今回は「発動時の効果処理として」です。

 

ところで、「発動時の効果処理として」って凄く遠回しな表現に見えませんか。

僕は見えていました。「『発動時に』じゃダメなんか?」と。『炎舞-「天璣」』がいい例ですね。

左:旧テキスト 右:新テキスト

さて、以前に「遊戯王における『時』の表現について解説したことがあります。

shakeboy.hatenablog.com

近代遊戯王における「時」ですが、ずばり「そのタイミング」を指しています。

ここに関して異論のある方はいないと思います。

ではそれを踏まえると「発動時」っていつですか?

 

「このカードの発動時に、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスターを手札に加える事ができる」を正しく現代テキストに直すと以下のようになります。

 

「このカードは、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスターを手札に加えて発動することもできる」

ちょっとだけ手を加え、もっと馴染みのあるテキストにするとすれば、

「デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスターを手札に加えて発動できる」

 

「発動時」とはまさしく発動した瞬間であり、手札からカードを場に置いたその瞬間に獣戦士族モンスターを手札に加えるのが正しい処理となってしまいます。コストで手札に加えるようなものですね。うららもバロネスも見逃す高速の手刀です。

つまり、魔法カードを発動したチェーンブロックの処理時に特定の処理を行わせたい場合、「発動時の効果処理として」というテキストは何も問題がありません。

むしろ「発動時に」というテキストは現代遊戯王のフォーマットに照らし合わせた時に間違っている、という結論になるのです。

 

遊戯王のテキストは合理的に変化していて、表現も綺麗になっていないこともない*1ので、「遊戯王が難しい」はシンプルに「覚えることが多い」に移行してきています。

「よくわからない」は正直なところ本人の勉強不足や理解不足だったりするので、是非特典カードだけ抜いて放置されているルールブックを丸暗記し、現在15,034件ある公式Q&Aに全て目を通して遊戯王の奥深さとルール整備の努力を感じ取ってみてください。

 

なにかあればお題箱までお願いします。遊戯王以外もOKです。

odaibako.net

*1:心当たりがあるのでお茶を濁した