一見するとよくわからないけど、実は理にかなっていたことってありますよね。
ジャンケットバンクなんかは大体そんな感じですね。大学生をおやつにした回が好きです。
カードゲームも時としてよくわからない表現を使うことがあります。しかしまあ、よくわからないはよくわからないなりに、ちゃんと考えてみるとやはり理にかなっているものなのです。
今回は「発動時の効果処理として」です。
ところで、「発動時の効果処理として」って凄く遠回しな表現に見えませんか。
僕は見えていました。「『発動時に』じゃダメなんか?」と。『炎舞-「天璣」』がいい例ですね。
さて、以前に「遊戯王における『時』の表現について解説したことがあります。
近代遊戯王における「時」ですが、ずばり「そのタイミング」を指しています。
ここに関して異論のある方はいないと思います。
ではそれを踏まえると「発動時」っていつですか?
「このカードの発動時に、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスターを手札に加える事ができる」を正しく現代テキストに直すと以下のようになります。
「このカードは、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスターを手札に加えて発動することもできる」
ちょっとだけ手を加え、もっと馴染みのあるテキストにするとすれば、
「デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスターを手札に加えて発動できる」
「発動時」とはまさしく発動した瞬間であり、手札からカードを場に置いたその瞬間に獣戦士族モンスターを手札に加えるのが正しい処理となってしまいます。コストで手札に加えるようなものですね。うららもバロネスも見逃す高速の手刀です。
つまり、魔法カードを発動したチェーンブロックの処理時に特定の処理を行わせたい場合、「発動時の効果処理として」というテキストは何も問題がありません。
むしろ「発動時に」というテキストは現代遊戯王のフォーマットに照らし合わせた時に間違っている、という結論になるのです。
遊戯王のテキストは合理的に変化していて、表現も綺麗になっていないこともない*1ので、「遊戯王が難しい」はシンプルに「覚えることが多い」に移行してきています。
「よくわからない」は正直なところ本人の勉強不足や理解不足だったりするので、是非特典カードだけ抜いて放置されているルールブックを丸暗記し、現在15,034件ある公式Q&Aに全て目を通して遊戯王の奥深さとルール整備の努力を感じ取ってみてください。
なにかあればお題箱までお願いします。遊戯王以外もOKです。
*1:心当たりがあるのでお茶を濁した