かしこまメガトンパンチ

遊戯王とマンガ中心の雑記ブログ

二郎系ステーキハウス「コメトステーキ」が完璧なエンターテイメントだった

新小岩にある「コメトステーキ」に行ってきました。

店内はカウンターと厨房の簡素な作り。メニューは米とステーキだけ。セットか単品かの差しかない。

1ポンドのステーキと米だけで戦う。ステーキ界の当真勇。俺にはこれだけあればいいんだという意思を感じる。

 

カウンターに座った時点でニンニクの匂いに抱かれて多幸感で死にそうになる。吸血鬼だったら100万回死んでる。男の子だったらみんなこの匂い好きですよ~とか言っちゃう。

で、注文確認したら寝かせてある肉がまな板にドン。

450gの肉塊がまな板の上でドンと吠えるの。普通のステーキだとぺたっとかそのレベルなのがドン。

肉が置かれた音でさえ暴力。えっ今からそれ焼いて出てくるんだよね? 勘違いじゃないよね? と思うけどこの店には450gの肉しかないの。

つまりあのドンが今から焼かれて自分の前に運ばれてくる。初めて出来た彼女がお泊りに来る男子高校生かってくらいドキドキ止まらねえの。

カウンターしかない? ちげえよ。ステージだ。極厚の肉が焼かれるショーを全員が客全員が楽しむためのステージなんだよ。

 

レイスティンガーみたいな器具で下ごしらえして、熱されたフライパンにドン。肉汁のパレードを最前列で聴かされる。なんだこれ、ASMRか?

肉が焼けたら油と肉汁でモヤシをガーッってやって肉の上にドバーッして刻みニンニクと青唐辛子の醤油漬けを添えてテーブルにドーーーーーーーーーーーーーーン!!

分厚い肉にもやしだけ乗ったマウンテンゴリラみたいな一皿。こんなん見るだけで強いってわかるじゃん肉、うっま……。米もうっま……。

シンプルな味付けの肉。そして肉ですら付け合せと吹聴する米。わりい俺死んだ。ワンピースはここにあった。そろそろルフィも総武線に乗り込んだか?

 

で、肉を食べ終えて気付く。

 

全っっっっっっっっっっっっっ然まだイケる……。

 

分厚い肉って下手するとそもそも咀嚼が疲れて、途中で食べるのしんどくなってきたわー噛むの疲れたなーってなりがちなんだけど、全然そんなことない。

柔らかすぎたとかそういう話では全然無くて、ちゃんと噛みごたえある肉が出てきたんだけど、それでいて食べきるまでに体力を使わない絶妙な食感の肉。

450gを「食わせる」だけあるわ……。マウンテンゴリラかと思ってたのにベッドの上ではめちゃくちゃ繊細なの。君モテるでしょ?

あとは店主オススメの通り、肉汁に米を絡ませるんだけどもうエレクトリカルパレード。最前列でパレードを見ていた俺はミッキーに手を引かれて夢の世界の住人になったんだ……。

 

肉も米もモヤシも多いと思いきや、まだまだ食べれるなと思わせるその余韻が絶妙。

合コンは早めに帰って「もう少し話したかったな」と思われるのがコツらしいけどまさにそれ。完全に虜にされた。

しかも仕入れる肉の部位はしばしば変わるらしい。つまり次に会った時は全然違う顔を見せてくるの。ゴリラじゃねえぞこいつ。魔女だ。ごちそうさまでした。