かしこまメガトンパンチ

遊戯王とマンガ中心の雑記ブログ

【五等分の花嫁∽】五月は零度スイクンだった【感想】

おそろしく可愛い五月。誰も見逃さねえよこんなん。

 

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帰省してきました。くっっっっっそ可愛い五つ子という返礼品があったのでふるさと納税と言えなくもないですけど、五月が可愛すぎて鑑賞者みんな星になった。無数にある星が五月という大地を奪い合ってた。

今回映像化されたエピソードはいくつかあるし、というか

ココ

演技付きだとより ”クる” なあとか、再会するシーンでテスト用紙から名前を知ることで四葉風太郎に気付く流れを自然にしてるなあとか、ブランコのシーンが映る度に四葉の表情が隠れていくとことか、シンプルに「映像化」が上手くてここだけで上映時間を超えるくらい語ることがあるのは言うまでもないですが、それでも敢えて言うのであれば今回のMVPは五月林修先生とかに聞いても同じ答え返ってくる。

男子三日会わざればとは言いますが、五月五月会わざればもうスイクン。刮目どころか瞼吹き飛んで眞鍋瑚太郎なった。

五月がメインのエピソードは「プール」のみであまり内容的に力を入れる部分は無いものの、その分細かい描写に力が入れられていて、ハンバーグ定食のコーン通り越してもうハンバーグ。五月が全部食ってた。

 

真面目に演出の話をすると、四葉のエピソードは細かい部分を補完して箇所箇所の解像度を上げていた。

89話~90話

例えばこのシーン、四葉がテスト用紙から風太郎の名前を先に知るシーンが挟まれていた。

マンガ(というか週間連載の)表現で言えば前ページ(89話ラスト)にそれを入れると雰囲気が変わってしまうし、後ページ(90話冒頭)に入れると冗長になってしまう。

しかし映像ではここは一連の流れとなるので、もの好きな人もいるもんだなあ→風太郎くんだ! となるのではなく、「上杉風太郎……?(もしかして……)」「風太郎くんだ!」と変更することでシームレスにつなげている。

「マンガとして100点」の部分を「映像として100点」に最適化したのが四葉周り。今回は飛び飛びのエピソードを繋げているだけあって、細かいオリジナルで気を遣いながら映像化したんだろうなあと脚本家の顔が見えるいい改変だった。

 

じゃあ五月は何だったかと言うと、スイクン絶対零度覚えましたとかそういうレベル。五月は零度スイクン

ここも超動く っていうかここも超可愛くね?

例えばこのシーンも五月はころころ動く。他のシーンについても五月を細かく動かしてマスコット的な魅力を前面に押し出している。もはやでかかわ。でっかくてかわいい。

二乃のお見舞いエピソードもそうだけど、各エピソードが何を見せたいかを軸にそこを強化する形で演出がされている。四葉のエピソードが四葉の内面に焦点を当てていたのに対し、二乃や五月は彼女たちの可愛さだった、つまりそういうこと。

このエピソードは五月が強いから他の姉妹の出番を増やそう、じゃなくて、だったらもっと五月を可愛くしよう、という発送の逆転がそこにあった。割り切ったいいトリオンの使い方だとおれは思うね。

というか、そもそもこんな映像を用意しているなら映画館にギネスの申請施設を併設すべきだった。明らかに運営の怠慢。二乃の方が可愛いとかでギネス更新されるにしても一回五月の可愛さでギネス申請すべき。逆に言えば不満はそれくらい。

 

あと個人的に好きだったのが「修学旅行のアルバムを五つ子に直接渡している」という改変。

86話

原作だと零奈に渡しているんだけど、そもそもこれ何で零奈に渡してるんだ? という疑問が当時からあり、

  • 風太郎は「零奈」を呼び出せない(これはほぼ間違いない)
  • 五月も「零奈」の正体を明かさず風太郎を呼び出す方法があまり無い
    (固定電話にかけたり公衆電話から、とか色々あるけど)
  • 偶然会ったのであればアルバムを持ち歩いてるのが違和感ある

と、割とどうでもいいことではある(重要なのはその後の展開なので)けど、どうしても修学旅行編の最後に「アルバムを渡す」「写真の子の正体を明かす」を詰め込んだ結果こうなった――という感が否めなかった。単行本でも大幅加筆されてるし。

「五年前」も修正されてるのちょっとおもろい

とは言えこのエピソードが単行本の終わりなので、ここでアルバムを渡すというイベントを消化するのは全くもっておかしくはないです。
それでも、それでももしかしたらここの違和感を消すために敢えてアルバムを直接渡すことにした、そういう春場先生の未練みたいなものがあったのかもしれない、そのワクワクを胸に原作者インタビューを期待してパンフレットで小粋に追徴課税し、

原作では零奈に扮装した五月にアルバムを渡すというエピソードでした。零奈はTVシリーズでは出番を減らさざるを得なかったキャラクターなので、ここで急に登場させるとややこしくなってしまうんです。それで少し構成を変えさせていただきました。

五等分の花嫁∽ 劇場パンフレット スタッフインタビュー(脚本)より

別にそんなことはありませんでした。