かしこまメガトンパンチ

遊戯王とマンガ中心の雑記ブログ

【ジャンケットバンク】シヴァリング・ファイア、室温下げて相手を殺すゲームじゃないでしょ

真経津さんならワンチャン100℃で一時間くらい耐えるんじゃね? と思ってるジャンケットバンクファンの皆さん、こんにちは。んなわけねーだろ。

 

駅のホームで通行人を発狂させてるのは教育とか関係なく災害、またイカレた人物を相手に新ギャンブル「シヴァリング・ファイア」が始まりました。

ところでこのゲーム、「対戦相手の死亡のみ」が勝利条件にも関わらず、対戦相手を死亡させることがまあまあ難しいと思いませんか。なんかじゃんけんしたらいい感じに適温で二人共無事~ということがままありえます。

となると、いつものパターンでゲームそのものに罠があると考えるのが普通ですが、今回の罠は見えています。「100℃の室温」です。

さて、このゲーム、本当に「室温を下げて相手を殺すゲーム」でしょうか?


注:当記事では「制作サイドが読み合いの精度を100%に想定していない」「あいこ連打の間に相殺する結果が発生する可能性」を考慮し、「あいこを繰り返し相手のストックを蓄積する」戦術及び結果を除外して制作側の意図を考察しています。

 

アレッ?

まず説明に語弊があり、このゲームで「温めて殺す」はまず不可能です。
ホットのパー・チョキで勝利し、マイナスを全て回避したとしても、ラウンド終了時の-10℃がある以上、ラウンド毎の温度上昇の最大-3℃ということになります。

一方で温度下降の最大-17℃です。スタート時の室温が30℃なので、各ラウンド終了時の室温最小値は13℃、-4℃、-21℃、-38℃となります。

-4℃なら耐えられるとして、命に影響が出そうな3ラウンド目(理論値-21℃)が終わるまでに何回か勝っていればその後耐えられることも想像できます。
「全ての行動を1分以内に決定する」というルールも、寒さに耐えきれずに失格しやすくなるリスクはあれど、裏を返せば遅延して相手の衰弱を待つことができません。
そして「基本的に室温を下げて相手を殺すゲーム」であるにも関わらず、「ライフ・イズ・オークショニア」と異なり拘束もされていません。身体を動かして延命できてしまいます。50秒ラジオ体操してカードぽいが可能です。トリコなら余裕で生きるでしょう。

 

何が言いたいかと言うと、このゲーム、「相手の死亡」が勝利条件なのに対し、プレイヤーの死亡がゲームデザインの時点で軽視されすぎています。
となると、100℃のペナルティや直接の処刑なども見え方が変わってきます。「ワンヘッドだからどちらか死ぬまでやるでしょ」ではなく、このゲームは100℃に上がる部分、そして直接の処刑まで通常のプレイとして想定されているのではないでしょうか?

「フツーの水」です

まず、普通の水が大量に運び込まれていますが、通常のラウンド内で温まって死ぬことなんて殆ど無いのに水が必要になりますか?
では水を何に使うかと言われれば当然100℃の室温となります。しかし、そもそも死亡が目的のはずのペナルティに対してわざわざ救済措置を用意しているのはおかしくないですか?

 

これは「延命のために水浴びをするプレイヤーを見て楽しむため」という見方ができます。しかし、「直接の処刑まで通常のプレイとして想定している」という前提に立つと話が変わります。この水は「計画的に使って」「生き延びるために」至急されているのです。

流石に量も多い

全ラウンドで死なないことを前提とすると、このゲームの本当の目的は、生き延びるための「何か」を各ラウンド中に用意し、100℃の室温に対応することとなります。そのために「10分」の猶予が与えられているのでしょう。

ここ「凍死させるため」じゃなくて「下がった室温で何かするため」の時間では?

例えば水を撒いて湿度を上げる(サウナ状態)にするですとか様々な方法は考えられますが、本命として提唱したいのは「ガラスの牢を何らかの手段で破壊する」です。

これを前提にすると一つ納得のいく描写が生まれます。立ち入り禁止のルールです。

「〇〇権」等も関係無い珍しい「プレイヤー以外へのルール」

このルール、他とは異なりプレイヤーが破りようがありません。担当行員を除けば、他でもない、VIPに対してもルールを課しています。何故か。危険だからです。
外に温度変化の影響が出たりは無いでしょう。ゲームのシステムでVIPを不快にさせることは考えにくいです。同時に、高温になったガラスに触れる――などもまず無いでしょう。
となると、「破片が飛んでくる」という説が有力です。ガラスのドームは、何らかの手法により破壊できる、もしくは破裂するのではないでしょうか。

 

つまりこのゲームは、「適切な手順を踏めばガラスのドームが割れて生存できる」→「いかにして必要なものを集めるか」「いかにして相手にドームを割らせないか」というのが本当のデザインではないでしょうか。100℃になる部分までをゲームデザインとすると、シヴァリング・ファイアというゲーム名は、そのまま一連の流れである「シヴァリング(極寒による震え)」→「ファイア(100℃)」を表していると考えられます。

そして念には念を入れ尽くすのが我がブログ。ダメ押しのセーフティネットをご用意しております。「暴行禁止」のルールです。

そもそも暴行できなくない?

存在するルールには意味があります。暴行禁止のルールがあるということは、裏を返せば暴行が発生する可能性が存在するということになります。

さて、当記事では「ドームを割って脱出することができる」と考察してきました。では、もし二人共が脱出した場合、その後に起こると考えられることは何でしょうか?

そう、ストック数の少ないプレイヤーは、自分が殺される前に相手を殺して勝利条件を達成するしかありません。暴行禁止のルールが存在する理由はこれでしょう。

逆に、暴力行為が発生しないゲームでは暴力行為の禁止が明言されていません。

ジャックポット・ジニー 暴力行為は即失格

アンハッピーホーリーグレイル 普段と同じく暴力行為は即失格

ブルー・テンパランス 言及無し 行動不能で失格 「退室禁止」を明言

出れなさそうで実は出れたジャックポット・ジニーは暴力行為禁止でした。一方で、ゲーム終了まで退室不可能だったブルー・テンパランスは暴力行為に関する言及はありません。

可能性は低くとも暴力行為が発生する余地があれば暴力行為禁止のルールは設けられ、暴力行為の発生する可能性がなければルールは設定されない。逆に言えば、暴力行為禁止のルールが設定されているシヴァリング・ファイアは、両プレイヤーが直接対峙する可能性がある、ということになります。つまり、ドームの外に出る機会があります。


そもそもワンヘッドまで上がるようなギャンブラー両名を無意味に危険に晒す必要はありません。全ラウンドが終わったらじゃんけん負けてる方を処刑、もしくは片方だけを100℃の部屋にぶちこめばいいわけですから。

「対戦相手の死亡のみ」という勝利条件、その割にヌルいゲーム設定、本来不要であるはずの「大量の水」、過剰とも言える「引き分けのペナルティ」、「立ち入り禁止ルール」「暴行禁止ルール」、そして「ゲーム名」。
その全てがこの結論に繋がっています。100℃に上がるまでは想定された流れであり、このゲームの本当の目的は「おんぼろダイナー」を破壊し、ガラス牢から脱出するゲームである。
唯一引っ掛かる(というか今回の考察で説明しきれない)のが「HOTのグー」と「ICEのグー」が存在する点で、そもそもこの二つを区別する必要はありません。とは言え「罠を疑うプレイヤー用の罠」があるくらいなので、その可能性も十分にあるのですが。

あと、このゲーム自体がギャンブラーが延命している様(もしくは苦しんでいる様)を眺めてVIPが楽しむことを念頭に置いたゲームだという可能性もなくはないですが、そもそもそういうゲームを朔主任は作らなそう、という保険だけは置いておきたいと思います。

 

この考察、当たっているか賭けません?