次回、最終話。
人気絶頂のこのタイミングではありますが、ねぎ先生としては当初からの構想を全て描き切って終わる、五等分の花嫁としては最も綺麗な終わり方なのでしょう。寂しくなります。
語りたい部分は多数ありますが、今回は撒かれに撒かれた種がようやく収穫された「ラストシーン」についての考察(妄想)です。
ウェディングドレスの手配ミスや指輪交換が後回しにされた描写などから、多くの人が予想していたであろう「五つ子ゲーム」。
指輪交換を後回しにしたことから風太郎も知っていると思っていましたが、意外なことに風太郎には知らされていませんでした。普通に指輪を忘れただけってことなので普通に最悪ですね。風太郎、直前まで寝ていたのでもしかすると五つ子が隠した(最終話冒頭で出てくる)可能性もありますが。
この五つ子ゲームですが、四葉も乗り気だったことから「風太郎は自分を見つけ出してくれる」という信頼感や二人の積み上げてきた時間が垣間見えること、その反面直前になって怖気づくのは四葉の変わらない部分が見えるのが良いですね。
さて、五つ子の見分け方は「愛」であると何度も強調されています。
「上杉くんには確かめておかないと」という五月の発言から、大好きな姉妹を送り出す相手が四葉を愛しているかどうかのテストと言ったところでしょう。
むしろ、五つ子もそんなことは百も承知で「風太郎は四葉を愛している」ということを再確認するための「儀式」かもしれないですね。
さて、本題です。
僕には愛はありませんでした。
直観と愛で見た「五つ子ゲーム」の回答
直観と愛とその他諸々では、
五月、三玖、四葉、二乃、一花
の順に感じました。皆さんはどう見ましたか?
- 2ページ目の真顔からセンターは四葉
- 一番右で主導権を握っている一花力の高い一花は一花
- 右から二番目の挑戦的な目は二乃
- 左から二番目の握りこぶしのポーズは五月はやらなそうなので三玖
- 消去法で一番左が五月
という判断です。間違っていたら来週この記事は消えます。右から二番目が三玖っぽくも見えますし。
敢えて描き分けていなかった五月の森と比べるとわかりやすい気はしますが、正直全く自信はありません。
ただ、センターの真顔は四葉の気がするんですよね。たまにこういう顔していたと思います。
ところで、五等分読者の皆さんなら、「四葉」「センター」「花嫁」で一枚の絵が思い浮かぶかと思います。
三巻収録、15話の扉絵です。
メタ的に見た「五つ子ゲーム」の回答
五等分の花嫁、センターは誰? と聞かれたら「五月」と答える方は多いのではないでしょうか。
記念すべき一巻表紙のセンターは五月であり、
出会いのシーンは五月がセンターにいますし、
「出会い」と対比になる「卒業」の扉絵をはじめ、五月がセンターのイラストは多数公開されています。
そんな中、15話の扉絵は四葉がセンターを飾っています。
この話までのエピソードですが、
- 三玖との交流
- 冤罪裁判
- 花火大会
- アドレス交換
- 二乃のピアス
となっています。四葉の掘り下げが特別行われたわけではありません。そう考えると、この時点で四葉がセンターを飾っているのは少々違和感があります。しかも、生まれた順でも問題がない並びからわざわざ三玖と四葉を入れ替えています。
となると、ウェディングドレス(花嫁)の前にいる四葉が花嫁であるという暗示だった可能性は低くはないでしょう。
と言っても、五等分の花嫁には「花嫁が誰か」を暗示する伏線(もしくはミスリード)が鳩に豆をやるかのようにばらまかれており、花嫁に関するものであれば「伏線」、花嫁に関連しないものであれば「ミスリード」として処理される、言わば「匂わせ」程度です。
さて、先ほどの扉絵の並びですが、気づくことはありませんか?
左端が五月、右端が一花、センターが四葉(と花嫁)……?
五等分の花嫁は、最初から花嫁を決めて描いていた作品です。であれば、この五つ子ゲームも想定していた可能性は十分あります。
(これは余談ですが、32話で上杉家一階のシャッターに張り紙がしてあるため、二乃と三玖が一階を借りて店を始める展開も想定していたと考えられます)
つまり、15話の扉絵は「四葉が花嫁であるという暗示」であると同時に、「五つ子ゲームファイナルの回答でもある」という迂遠な伏線だったのです。
こじつけられれば後は簡単な話で、後は後付けで「左から二番目は三玖である」か「右から二番目は二乃である」のどちらかの理由付けをするだけです。
しかし、
どちらもこれと言った決め手はありません。なんなら右二の子はちょっとたれ目で三玖じゃないか? とすら思えてきます。
しかも、左二の子は握りこぶしで胸を張るという、ちょっと四葉がやりそうなポーズもしています。もうわかりませんね。しかし、ヒントがそれしかない以上、そこからこじつけていく推理していくしかないのです。諦めんな俺。よく観察しろ。愛100%だ。
ここで、発想を逆転してみましょう。
「このポーズをするのは誰か」ではなく、「このポーズをしている理由」を見つけ出せば、おのずと答えは導き出されるはずです。
見方を変えてみましょう。この状況は「全員が花嫁の恰好をしている」と同時に、「全員が四葉に変装している」状態でもあります。
さて、この状況を「姉妹への変装」と捉えた時に、
そのディティールに最も拘るのは一体誰でしょうか。
三玖は「変装が一番上手い」と評され、自分でも「杜撰な変装に満足していない」と発言しています。五月の森と同じく、やるからには徹底的に「四葉」になるはずです。
逆に、二乃は変装のクオリティには三玖ほどのこだわりはないように思えます。
五月の森ではペディキュアを落とし忘れていますし、陸上部部長に退部を申し込むときにもペディキュアの塗られた足にサンダルで登場しています(まあそんな時間もなかったわけですが)
つまり、「最も四葉っぽい仕草をしている人物こそ三玖」であり、逆に「最も四葉っぽい仕草をしている人物は二乃ではない」ということが推測できます。
さて、これらの推理と愛を総合して改めて考えると、
彼女たちは左から、
五月、二乃、四葉、三玖、一花
ということで間違いないでしょう。
いやグダグダ言ったけど流石に右から二番目は三玖だよ。