五等分の花嫁、完結――!!(2月)
五等分の花嫁は巷でジャンル:ミステリーと呼ばれるくらい考察が楽しい作品でした。
次回までの時間で様々な考察や意見交換を楽しむことが出来る、リアルタイムで読むことに非常に価値のある作品だったかと思います。
さて、同時期のラブコメと言えばもう一つ、「ぼくたちは勉強ができない」がパラレルストーリー(マルチエンディング)を展開すると話題になりました。
賛否は分かれるでしょうが、引き伸ばしではなくリメイクやスピンオフの類になりますので、個人的には試み自体は非常に面白いものだと思います。
まあ、ぼく勉未読ですけど。
パラレルストーリー
いわゆる「ギャルゲー」でよく見られる、特定の場面で展開が分岐し、各ヒロインと結ばれる構成のことです。
ギャルゲーでは選択肢や行動によって各ヒロインとの親密度を上げていく「共通ルート」と、分岐後に各ヒロインの物語が描かれていく「個別ルート」で構成されることが多いです。
ぼく勉のパラレルストーリーは69話から分岐になるそうで、今回が150話だそうなので結構なボリュームで描かれます。実際に150話まで新しいシナリオが続くとしたら、半分以上描き直しです。
五等分で「パラレル」が成立するとしたらどこまで戻ればいいのか
ところで、ぼく勉のパラレルが公開された際は「五等分でもやってほしい」という声が散見されました。
五等分の花嫁は全122話でぼく勉より短く、同じく81話戻したら41話「七つのさよなら③(零奈が登場した回)」まで戻ってしまいます。意外と丁度良さそうなとこです。
そこで今回の本題ですが、
- どこまで戻って誰が何をすれば未来は変わったのか
の考察及び、それに必要な、
について分析していきます。
はじめに
「四葉と結ばれた結末」を否定する意図は一切ありません。
むしろ、全体を通して結末はかなりしっくり来るように作られていたとすら考えています。風太郎の心情をある程度隠していたことで、四葉を選んだことで初めて「風太郎の好意に繋がった行動はどれだったのか」がわかるようになっています。そして、「好意に繋がったであろう四葉の行動」を他の姉妹は取っていません。
もっと突っ込んで言えば、風太郎は五つ子との生活の中で影響を受け成長していきますが、一人で利益や影響を与えたシーンは四葉が多いです。つまるところ、風太郎がそれぞれの姉妹に影響を与えることはあっても、姉妹が個別で風太郎に影響を与えるということはそう多くなかったわけです。
但し、それはそれぞれの姉妹が「好きになった相手に何も与えていない」というわけではありません。当初、風太郎の求める見返りはあくまで報酬(金銭)であり、辞任するまではそれらが適切に支払われていました。であれば、家庭教師を成立させるために尽力すべきは風太郎であり、五つ子は報酬を支払っている以上「家庭教師のお礼」に関しては必要以上に考える必要は無かったのです(風太郎は家庭教師の領分を超えて動いていましたが)
だからこそ、クビになった後に初めて「お礼」の話が出てくるのです。
また、「四葉がいないと家庭教師が頓挫する」という点も忘れてはいけません。
となると、「四葉がいないと家庭教師が続かない」にも関わらず「四葉がいると風太郎は四葉に好意を抱く」という完全に詰みの可能性もあります。
そのため、この記事はあくまでお遊びです。パラレルストーリーが成立しうる可能性はどこにあるのか、その私見を述べていく内容となります。
また、それらを考察するために「風太郎が四葉に惹かれたのは何故か」「それはどのイベントによって発生したものか」という点についての分析が付随します。「風太郎が四葉に惹かれた理由」「及びそのイベント」は、そこを取って代われるヒロインがいれば、そのヒロインに惹かれる=未来が分岐する理由になります。
あと不公平の無いように言っておくと、筆者は三玖推しでした。
なのでこの記事の中に「いやいやそれは流石に三玖贔屓が過ぎる」と感じる部分があれば、おそらくそれは気の所為ではありません。
他ヒロインがとれる選択肢
ありえた選択肢や未来の考察ですので「ありえない」ことは考慮しません。四葉ルート(以下「正史」)で起こったイベントは、条件が変わらない限りほぼ全て起こるものとし、各姉妹の行動はその時点での感情に基づいた行動とします。二乃を例に出すと、「初対面から風太郎に好意的に接する」などはありえないものとします。100回やり直したら100回睡眠薬盛ります。
また、「京都の女の子が別の子だった」や「四葉が全てのイベントを体調不良で欠席する」など、物語を大きく変化させることもしません。あくまで各イベントの時点での風太郎への好意に基づき、少しの選択の違いで未来が変化する可能性があったとしたなら、そこはどこにあったのか――どこまで戻ればパラレルストーリーは成立するのか、を追求していきます。
ヒロインレースにおける勝利条件について
風太郎と結ばれるための条件は二種類とします。
「風太郎に好意を抱かれる」もしくは「四葉と交際させない」です。
後者は文字に起こすと普通に最低ですが、悪意を持って妨害するのではなく、行動の結果として風太郎が四葉に好意を抱くイベントが減る、もしくは風太郎と四葉が交際しない可能性を考察していきます。
何故この二種類なのかという理由ですが、限りなく正史に近いルートでは「四葉より先に好意を抱かれる可能性がある」ヒロインは一人しかいないと考えています。68話(8巻最終話)にて風太郎が四葉を意識し始めた描写があるためです。
つまり、今回の考察では、ここ以降の選択肢の変化で「四葉より先に好意を抱かれる」ことはないものとします。
では他の3人が結ばれるにはどうしたらいいのか? という点ですが、ぶっちゃけ四葉ルートからの分岐です。これが先述した「四葉と交際させない」ということになります。
「四葉と交際させない」未来にほんの少しの選択で変えられたヒロインですが、本考察では一人取り上げます。その人物の行動で三人に可能性が生まれるものとします。
せっかくなので
この記事を読む前に、「四葉より先に好意を抱かれる可能性のある人物」「四葉と交際させない選択を取り得た人物」を考えてみてください。
前者のヒントは「68話以前の『四葉との個別イベント』を自分のものに出来た人物」で、後者のヒントは「その人物の選択が四葉との交際を後押しした可能性がある」です。
一巻(出会い~三玖加入まで)
変化する要因、無いです。
最初から家庭教師を受けているというのは大きなアドバンテージになりえます。
しかし、勉強嫌いや異分子を受け入れられない、絶賛喧嘩中等、そもそも五つ子が授業を素直に受ける理由がありません。
五月のみは「初日に出会わない」という条件で授業を受ける可能性がありますが、五月が初日から授業を受けたところで(各イベントの実績から)四葉の優位が揺らぐことは考えられません。五月が恋愛感情(解釈の余地あり)を自覚したタイミングもあり、そもそも考慮する必要は無いと考えられます。
なお、もし四葉も家庭教師を受けていなかった場合、石田三成のエピソードを調べることが出来ず三玖の攻略が不可能になり武田との友情エンドまっしぐらです。ToHeart2を彷彿とさせますね。*1
二巻(花火大会~アドレス交換)
こちらも変化する要因が無いです。
この辺の話は風太郎が授業を成立させる、もしくは報酬分の働きをするために奔走しており、五つ子の側から風太郎に影響を与える話が殆どありません。
強いて言えば四葉がらいはの面倒を見てます(+100P)
なお、一花がここから協力的になりアドレス交換を申し出ています。喜ぶ三玖が可愛いですね(+10000000000P)
三巻(中間試験~林間学校出発迄)
中間試験
中間試験も変化する要因はありません。強いて言えば二乃が風太郎をクビにできます。一花が泊まりの助け舟を出さない場合も、二乃がクビ条件を知る機会を失いクビになると考えていいでしょう。
しかし、クビになった後も一花・三玖・四葉の面倒は見続けると仮定すると、やはり四葉と結ばれる(というより四葉に惹かれる)可能性が高いので考慮しないこととします。
(二乃の告白イベントが消滅するため、風太郎が恋愛感情に対して肯定的にならず四葉と結ばれない可能性はありますが、他ヒロインも同様の結果に終わるためクビにした以降を考察する意味がありません)
林間学校
冒頭で語った「四葉より先に好意を抱かれる可能性がある唯一のヒロイン」ですが、ズバリ三玖です。
そして、三玖にとっての最大のポイントは林間学校、「肝試しを手伝う」です。
風太郎が四葉のことを意識し始めたポイントを語る上で「勤労感謝ツアー(36話)」は欠かせません。ブランコの飛距離を気にしたり、勤労感謝ツアーで訪れた公園を「思い入れのあるところ」としていたりと、四葉を意識している描写が度々描かれています。
勤労感謝ツアーは元々「林間学校で手伝ってもらったお礼」として誘っています。奇しくも三玖は同じ日にデートに誘っていますので、らいはの口から出てきた名前が「三玖」「三玖と四葉」のいずれかであれば三玖とデートしていた可能性が十分に考えられます。
また、「これだけが嫌だった」と話している「一人でやりくりしなきゃいけない肝試し」が「楽しかった話」に変化しているのも見逃せません。
それでも、らいはの好感度を考えると「四葉にお礼をすべき」という言葉が出てくる可能性もありますが、それでも三玖は誘っていることを考えると……5:5……6:4くらい……? いやでも一度断った手前誘わない気がする……
しかし、敢えてギャルゲー攻略のような表現をするのであれば、ここで四葉が肝試しを手伝うと勤労感謝ツアーのイベントが発生し四葉ルートまっしぐらで詰みます。
勤労感謝ツアー自体は大きくポイントを稼ぐイベントではありませんが、経由するとその後の四葉の獲得ポイントが全て2倍になるタイプのイベントです。勝てません。
林間学校で肝試しを手伝うのは自身の好感度を上げる意味もありますが、何より「四葉とデートさせない」ことが肝要です。更に言えば、あの場で三玖が「自分が手伝う」と発言すれば、四葉は三玖をサポートしていた可能性が十分あります。
ここで「同じクラスの五月が手伝う」という発想はあるので、「自分が手伝う」という行動に出ていれば勤労感謝ツアーが三玖のものになり、未来が変わった可能性は大いにあるでしょう。
つまり、100話くらい遡れば何の違和感もなく三玖ルートを成立させることができます。
まあ、100話遡れば流石に全員のルートを成立させることができる気がしますが。
先述した「三玖はデートに誘っている」「林間学校のお礼として勤労感謝デートが発生する」という条件で言えば、一花も同じ条件です。
「肝試しを手伝う」「らいはの口からお礼をするべきと名前が上がる」という点まで譲歩すれば、五月もこの条件で分岐出来る余地があります。
彼女らは肝試しの話の際に不在だったので今回は「三玖のみ」としましたが、パラレルストーリーの成立という観点で言えば「肝試しを手伝ったのが誰だったか」で分岐するのは割と自然かと思われます(正史との齟齬が出にくいので)。まあ、
二乃は絶対手伝わないでしょうけど。
四巻(林間学校)
「三玖が肝試しを手伝う」以外に変化する要因は無いかと思われます。
但し、先述したように四葉が肝試しを手伝うと勤労感謝ツアーのイベントが発生し四葉ルートまっしぐらで詰みます。
連載当初から花嫁を決めていただけあり、正直なところ付け入る隙があまりありません。
「四葉との約束」で勉強以外を捨てた風太郎に対し、「捨てた部分」でガンガン好感度を上げている構成も自己完結していて強いです。アルジュナオルタ*2みたいな。
五巻~六巻(入院~勤労感謝ツアー~期末試験・七つのさよなら編)
勤労感謝ツアーを迎え四葉ルート突入です。お疲れ様でした。
ここで変化出来る要因があるとしたら「零奈が真相を明かす」なのですが、変化した結果は「京都の子は四葉」と知るだけなのでむしろ盤石になります。
パラレルストーリーを採用しているギャルゲーでは「あるルートの描写が別ルートの伏線になっている(分岐をしているだけで同じ背景)」などは当たり前にあります。
今回の考察も同様に「別ルートではあるが、正史に矛盾しない」ことを念頭に置いているので、「勤労感謝ツアー後に風太郎は四葉を意識するようになった」という点はなるべく無視しない方向で進めます。
いやまあそうなるとほぼ終わったんですけど。
七巻(新年~期末試験)
新年やタマコちゃんの話など、大筋に影響しない話を経由して期末試験を迎えます。
期末試験は五つ子それぞれの変化を描いており、風太郎に対して何かが出来たわけではありませんのでここでの変化は難しいかと思います。
強いて言えば一花と三玖は2点差なので三玖が勝てばワンチャンあったかもしれません。
ところで、三玖の好意に気付いた「色々」の中に今巻のバレンタインのチョコが含まれているの凄く好きなんですよね。
何がいいかって言うと、55話で話しているように三玖は「甘いの苦手」なんですけど、
6巻の冒頭のキャラ紹介でも公式に「嫌いな食べ物はチョコレート」とされているんですよね。
つまり、嫌いな食べ物だけど風太郎に美味しいチョコを贈りたいと努力して――結果、その想いは間違いなく伝わっているんですよ。
三玖はなかなか報われず修学旅行でようやく……の印象が強いですが、実はバレンタインのチョコもしっかり届いていたというのがまた憎いですね。
これ記事の本筋と何も関係ないです。
八巻(二乃告白~温泉旅行)
ここで二乃の告白が入ります。
結果論だけ見れば二乃は負けましたが、二乃の告白を機に恋愛に対するスタンスが変わっていますので決して悪手ではなかったと思われます。
また、巻末にて「彼女を特別に感じたのはあの瞬間から」と言っているので、冒頭で述べたようにここ以降の選択肢の変化で「四葉より先に好意を抱かれる」ことはないものとします。
二乃の告白に対して(おそらく)断りを入れようとしていたり、
三玖の告白に対しても「知ってるぞ だが」と返しているので、少なくともこの二人との交際の意思は無かったと考えていいでしょう。
ということで9巻から少し飛ばします。次は「12巻」、文化祭(つまりクライマックス)です。
十二巻
ここまでの物語の構成を見て、一花・二乃・五月が割り込めるタイミングはほぼ無いと考えています。
ただ、将来的に風太郎は二乃の魅力を認めていますし、もし四葉と交際していなかったらその後四葉以外と交際していた可能性は否定出来ないでしょう。
ここで冒頭の「四葉と交際させない」という条件に立ち戻ります。
「四葉と交際させない」という条件ですが、「四葉との交際を後押しした行動」を行わないことで発生するものとします。
では、最後の最後、風太郎と四葉の交際を後押しした可能性のある人物は誰だったでしょうか。
その行動は明確に描かれたわけではありませんが、風太郎の発言の違和感を考えるとその人物は確かに後押しをした可能性がある、つまり、四葉と風太郎が交際しない未来を、ほんの少しの変化で選べた人物、それは――
そう、みんな(主にぼく)大好き三玖ちゃん、
ではなく一花です。マッチ、美味しいですよね。
五つ子の仲を懸念したのか、四葉に振られるのが嫌だったのかわかりませんが文化祭で風太郎は(自分で「答えを出す」としてにも関わらず)「誰も選ばない」という選択肢を取ろうとしています。
そこで背中を押したのが一花でした。「誰も選ばない」と発言した風太郎に対し「そんなこと言わないで」と返しています。ビンタの後を考えると、「誰も選ばない」に対してひと悶着あったのでしょう。
そして、一花が背中を押したことにより、風太郎は四葉を選んでいます。つまり、一花がここで何もしなかった場合に、風太郎が告白せず四葉と交際しなかった可能性=他の姉妹が勝利する可能性が生まれます。風太郎と四葉の交際は、先に風太郎が動く必要があるからです。
但し、これは一花が悪手を打ったというわけではない、ということは付け加えておきます。修学旅行の一連の騒動や、一花と姉妹・一花と風太郎の関係を考えると、風太郎が答えを出すことはどんな結果になるにせよ彼女の望みであったと思われます。
まとめ
「風太郎が四葉に惹かれたのは何故か」そしてその視点を持って「誰がどこで好感度を稼げたか」と考えると、綺麗に四葉に収束するようになっています。
これだけ露骨に好感度を稼ぎながら直前まで誰が花嫁かわからなかったのは驚嘆の一言です。まあ、四葉が花嫁であるならば、風太郎が惹かれた理由は――といったように逆算して初めてわかるものなので、当たり前と言えば当たり前ですが。
四葉に好意を抱いたのであれば、「側にいてくれたこと」や「勉強以外を捨てる必要が無いと教えてくれた五つ子の(特に各イベントの)中心にいた」辺りが考えられます。
逆に、例えば三玖が花嫁だった場合は、本人の努力や積み上げた時間が「惹かれた理由」になるでしょう。風太郎のモノローグが八巻以降少なかったことを考えると、意図的にそれらは隠されていたと考えるべきです。
さて、当記事の本題である「パラレルワールドの成立」のための二条件、及びそれを達成出来たヒロインですが、
四葉より先に好意を抱かれる:三玖
三玖に限らず、「林間学校で肝試しを手伝う」という点は後々の描写との齟齬が発生しにくく、結果的に「四葉の好感度上げ」を妨害することにもなるため、分岐点の落としどころとしては妥当に感じられます。
「イベントを楽しませてくれた」という「利益」は、四葉以外は稼いでいないであろうポイントになるため、ここを取れるかどうかはかなり重要ではないでしょうか。
小学校の頃の風太郎を鑑みるに、元々はイベントは嫌いではないであろう点もポイントが高いです。
四葉と交際させない:一花が分岐させ、他のヒロインにチャンスが生まれる
「イベント」という視点で見ると、林間学校以降は(一話完結的な話を除けば)
- 勤労感謝ツアー
- 七つのさよなら編
- 期末試験
- スクランブルエッグ編(鐘キス)
と話が続き、「四葉を意識し始めた」タイミングまで五つ子→風太郎に決定的なアプローチを仕掛けるタイミングがありません。
(逆にここ以降だと修学旅行→文化祭で「風太郎にイベントを楽しんでほしい」四葉が独走体制に入ります)
ということでパラレルワールドとはなんだったのかという話になりますが、限りなく正史に近いルートでかつ一花・二乃・五月が勝つ可能性があるとすれば、「文化祭で四葉と交際しない」が綺麗に収まります。
一花は撮影(勉強会)で会い続け、東京に移った風太郎に会いに行く行動力で言えば二乃と、未来の話で言えばなんだかんだチャンスはいくらでもあります。
裏を返せば、正史(~文化祭)において「風太郎が四葉に好意を抱いた理由」に対して、他ヒロインが「その行動をしていなかった」と「四葉以外ありえない」ように構成しているんですよね。だからこそ、直前まで花嫁が誰かわからないながらも、花嫁が誰か明かされたら四葉以外ありえない、という解釈に収まるのです。
是非皆さんも「風太郎が四葉を好きになった理由」や「五つ子が風太郎に何をしてあげたか」という視点で読み返してみてください。「いつも元気」「料理上手」を目指した三玖が健気で愛おしく感じてくるでしょう。
まあ、色々考察してきましたが「肝試しを三玖が手伝った」「文化祭での選択を先延ばしにできた」としても、なんだかんだ四葉と付き合う可能性も十分あると思うんですけどね。