【ワールドトリガー】207話:各隊・各臨時隊長の意図考察
似たようなTシャツ着てると学祭感ありますね。
協調性という言葉を拾い集めている途中の香取ではありますが、自分のペースを崩さない諏訪や修とのいざこざを楽しそうに眺めている隊員とは相性は悪くなさそうです。
もしかして香取隊のメンバーって香取と相性悪い?
それはさておき、長時間を共にする以上、協調性などを測る試験であることは言うまでもありません。しかし「チームの内訳をある程度上層部が操作していた」と考えると、各チームや臨時隊長の人選にも様々な意図が見え隠れしてきます。
「各臨時隊長に求められているものはそれぞれ違うのではないか」ということです。
まず今回の話ですが、「遠征候補者(試験通過者)はある程度決まっている」という仮定で話を進めます。
このシーン、諏訪が困惑していますが、「遠征には行かないだろうが選抜に通る人間」がほぼいないと考えると納得できます。
では遠征に行かないのに試験を受けさせる意味は何かという話になりますが、遠征に行かない場合はそのまま防衛任務に就くことになります。そこで重要なのが、自分の隊のメンバーが遠征に行く可能性がある、という点です。
敵がある程度固まって動いていたガロプラ戦はともかく、大規模侵攻でB級部隊はチームで戦闘にあたっていました。ランク戦からもわかるように、ボーダーは基本的にチームでの戦闘を想定しています。
つまり、これから先に侵攻が予想(予知)されているにも関わらず、防衛の要となるであろうB級上位部隊はチームを崩すことになります。であれば、他のチームとの連携訓練や、隊長が欠けた場合に指揮を取れる人材の発掘は急務となります。
試験という体をなしていますが、その実は隊員同士の連携訓練であったり、次期隊長の発掘を兼ねているのではないでしょうか。
そもそも試験とは違うところにいるんじゃないか隊
二宮隊です。
改めて「クジが操作されていた」と考えると、二宮は自分が隊長になることを知っていて、かつメンバーも「東・雨取」までは決められていたように思えます。もっと言えば東もグルでしょう。
臨時隊長が呼ばれるこのシーン、他の臨時隊長は全員席で呼ばれているのに対し、二宮は呼ばれる前から歩き出しています。諏訪呼ばれたから次は俺の番か。くらいのスピード感です。
以前に「二宮は千佳を鍛えるために選んだ」と考察しましたが、千佳は遠征に行くことが確定しているため、千佳の育成はボーダーとしても必須なのです。
千佳の参加で部隊の規模や遠征の期間が変わるという話ですが、では途中で千佳を失った場合どうなるか? という話になります。そもそも、極端な話(適正と能力を測るという点を除けば)千佳は試験を受ける必要すらありません。
そう考えると二宮の「あとは誰でもいい」発言も腑に落ちます。本当に二宮がその指示を受けているのであれば、二宮は遠征行きが確定しているからです。
更に一点、二宮隊のオペレーターは狙撃手三人・荒船隊の加賀美です。
二宮・東が千佳の育成の指示を受けているのだとすれば、作中で言っていたような「加賀美がいたから狙撃手多めにした」ではなく「元々狙撃手多めになるのが確定していたから加賀美がオペレーターになった」ということになるでしょう。
つまり、二宮がクジで一番・二番だったのは「東と千佳を確実に採るため」ということになります。だったら一番・一番の方が良かったんじゃないかって?
歌川を一番にしても千佳は取らないよ。サイドエフェクトがそう言ってる。
遠征行く前に隊長経験しておけよ隊
古寺・歌川・村上隊です。「実力者だが隊長ではない」臨時隊長のグループです。この三人は本当に試験されている可能性がありますね。漆間と他メンバー超モメそうだし。
他のA級は木虎と菊地原ですが、この二人は今回の遠征ではまとめ役にならないということでしょう。特に菊地原。
という余談はさておき、A級の歌川をわざわざ臨時隊長に指名したということは「統率力」を測られていると見ていいでしょう。
コミュ力に難のある志岐と「協調性に欠ける・性格がわるい」と評される漆間が入っているのは問題のあるメンバーをまとめ上げられるかのテストだと考えられます。
まあ漆間もトラブルは減点であることは承知しているでしょうし、金にがめついことを考えるとそこまで大きなトラブルは起こさない……のか?
一方の古寺隊、協調性は高そうに見えますが、懸念点としてオペレーターの六田が属する漆間隊が普段は1人チーム(?)な点が挙げられます。
つまり、満足な補佐が受けられない状況でどれだけ動けるかという点を見られているのかもしれません。まあ元々4人チームだったけど漆間の性格が悪いから1人になったという可能性もありますが……。
性格はおだやかで真面目と評されているので「普段と違う構成のチームをちゃんと補助出来るのか」という点はポイントになりそうです。
そして村上隊、オペレーターは二宮隊の氷見ですが、これは遠征で組むこともあるから先に慣らしておこうという配慮でしょう。うむ。
というか村上隊の安定感凄い。揉めそうなとこ無いし訓練にならなそう。*1
居残りだから襲撃に備えて隊長経験しとけよ隊
北添・来間・水上・若村隊です。
B級からも数隊、個人でも幾人かの遠征隊員を選ぶと明言されていますが、「隊長がいなくなるからお前が隊長やれるようになっておけよ・色んなメンバー指揮できるようになっておけよ」みたいなグループです。
「個人で」選ばれた時に、エースである影浦・村上・生駒・香取(怪しい)が欠けるチームのメンバーです。
二宮隊は全員揃って遠征組と考えると、上の一コマの人物で「B級からも数隊(二宮)」「個人でも幾人(影浦・村上・東)を選ぶことになる」が完結します。
二宮隊のメンバーは臨時隊長に選ばれていませんが、二宮隊は隊で遠征に参加するからそもそも隊長経験が不要という見方ができます。
お前ら居残りだけど他の隊員ちゃんとまとめろよ隊
王子・柿崎・諏訪隊ですね。遠征レベルじゃないけど隊長としてはめちゃくちゃ優秀ですよ感凄い。
ここに関しては特に言うことがないです。そのまま隊長頑張れ。うむ。
補足するのであれば、このグループが居残りと仮定すると、王子隊・柿崎隊・諏訪隊のメンバーが臨時隊長に選ばれていない理由がわかります。
隊長が防衛にあたるので、そのまま指揮下に入るだけだからです。
とまあ毎月情報量が多くひたすらに楽しいワールドトリガー、
修と香取見てる木虎がどんな表情するか楽しみですね。
*1:強いて言えばくまちゃんのおっぱいが揉めるかもしれない