【ワールドトリガー】211話:古寺の違和感考察
ここ金色のガッシュ。
考察と言えば最近(?)熱く考察していた内容がありました。
妖精騎士トリスタンの正体です。
- 元は善人であった→正解
- 誰か(女王の後継者)の偽物である→不正解
- というか以下全部不正解
とまあ惨敗だったわけですが、偉大なる魔法使い・フリーレンはこう言いました。
「魔法は探し求めている時が一番楽しい」
答えにたどり着くことそのものではなく、答えを求めることこそ楽しい、つまり考察もそういうものです。
99%違うとわかっていても、残りの1%に賭けて挑戦することが歴史を変える、彼女はそう言いました(まあこの後ミミックに食われるわけですが)
100回考察して1回当たれば歴史が変わる、つまるところこれは宝探しというわけです。
さてこのシーンから感じられる古寺が感じた違和感ですが、まず「特別課題ってチームで得点分配するの?」「自分(もしくは隊長)評価高すぎじゃない?」が挙げられます。六田ちゃん3点がリアル。
古寺はちゃんと仕切っている雰囲気はあったのでA級評価が高いこと自体は頷けますが、木虎の倍というのは違和感があります。
とは言え特定の人物の評価が偏る理由については心当たりがあります。「試験に通る人物はある程度決まっている」です。
つまり試験という形式ではあるが「ノウハウを吸い上げる」「新遠征組を遠征艇の環境に慣れさせる」のが本当の目的なので、通るのが決まっている人物の得点は修正が入る、ということです。
それより個人的に気になるのは、この表にはあるはずのものが無い気がするのです。
ずばり「減点」の項目です。つまり、個人成績表には載っていない得失点があるのではないでしょうか。
古寺の視点で語っていきます。
まず減点については試験冒頭で言及されています。「トリオン体で過ごさないこと」「トラブル」です。
古寺は隊長で規定については全て目を通しているので、これらについて知らない可能性はほぼ無いと言っていいでしょう。
そして次は「初日のチーム順位(下位3隊)」です。
下位3チームは「歌川隊」「若村隊」「諏訪隊」の3チームです。
古寺は遊真襲撃に参加しているので当然正体は知っており、ヒュースの正体も(二宮が知らされていたくらいなので)まあ知っているでしょう。
であれば、まず「近界民のいる歌川隊と若村隊が低いのは妥当」という結論を出すのは難しくありません。
そこに至れば、当然次の疑問が生まれます。「何故諏訪隊は最下位なのか?」
答えは「修のトリオンが切れて課題が出来なくなった」であり、それは少し考えれば導き出せる答えです(実際ヒュースがアタリをつけていますし、宇井のトリオン性能は修と同じ2です)
もし具体的なシチュエーションが出なくても、何かしらのトラブルで課題が出来なかった、までは推測出来ます。
そしてここからが本題ですが、(トリオンが切れて)課題が出来なくなったのであれば「トリオンが切れたことによりトリオン体の換装は解けなかったのか」「何かしらのトラブルがあったとすれば、減点があったのでは?」という疑問が生まれます。
にも関わらず、個人成績表には「減点」の項目がないのです。
正確に言えば、トラブルによる減点はA級の評価で行われています。
修のトリオン切れ及びその対抗策については当真・佐鳥が評価点を入れており、必ずしもトラブルが起きたら減点になるわけではないでしょうが、古寺視点では「少なくとも修のトラブルは減点にはならないな」とは判断出来ません。
そして同時に、「トリオン体でいなければ減点」のような個人の裁量に依らないものは各項目以外の場所から引かれるのが自然です。
つまり、古寺は「自分のチームに減点が無かったから項目が無い」のか「減点は公開されていない(どこかから引かれている)」のかが判断出来ないのです。
これは、減点対象になる行動をしていたら自分たちにわかるか、という点に繋がってきます。
わかりやすい点で言えばこのシーン、「食糧は遠征艇全体で使うものだから計画的に使うべき、ダイヤル回しっぱなしは減点」だったとして、修が減点されていたら「ああもしかするとこの行動は減点対象なのかもしれない」という仮定が出来ます。
しかし減点が見えない、もしくはチームメンバー全員に分配して減点が行われていると、「何かしらの減点要素があるがそれが何かわからない」という状況になります。遠征組(もしくはボーナス)を狙っている隊員にはたまったものではなく、下手をすれば粗探しが始まることになります。
だからこそ古寺は、何かしらのトラブルがあったと推測される諏訪隊に連絡を取ったのではないでしょうか。
「修はトラブルに見舞われたがすぐに対処したので多分減点されていない」という返答や「諏訪隊は減点の項目も追加されている」という返答があれば問題はありません。
しかし、そのいずれでもない場合は「試験終了まで気付かず減点されている要素があるかもしれない」ということになります。
これは見知らぬ土地(近界)に足を踏み入れた時、知らないうちに相手の文化や価値観に反することをしていた、に繋がりかねず、試験に導入する合理性もあります。
「よくわからないものをよくわからないまま運用していて大丈夫か?」という疑問こそが、今回の古寺の感じた「違和感」なのでしょう。
間違っていたらミミックに埋めて頂いて構いません。
ところで漆間が「志岐 ”さん”」って呼んでるのちょっと安心しません?