かしこまメガトンパンチ

遊戯王とマンガ中心の雑記ブログ

【遊戯王】「チェーンできない」が効果の扱いではない件に理由付けしてみた【考察】

Question
「スキルドレイン」の適用中に、アドバンス召喚した「クリフォート・エイリアス」の『④:「クリフォート」モンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。この効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない』モンスター効果が発動する場合、相手はチェーンしてカードの効果を発動する事はできますか?


Answer
「クリフォート・エイリアス」の『この効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない』は、モンスターの効果としての扱いではありませんので、「スキルドレイン」が適用されている場合でも、アドバンス召喚に成功した「クリフォート・エイリアス」の効果の発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動する事はできません。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

 

効果が無効になっているということは、効果が無効に――

というわけでもなんでもなく、「そもそも効果でない」ということです。

ということで今回は「ヴァレル」リンクモンスターなどが搭載している「この効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できない(以下「チェーン不可」)」について解説していきます。

②:1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。この効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できない。この効果は相手ターンでも発動できる。
※《ヴァレルロード・ドラゴン》カードテキストより

このテキストは「モンスターの効果としての扱いではない」とされており、モンスター効果が無効になっている「ヴァレル」リンクモンスターの効果発動時にもチェーン不可の制約が発生します。

テキスト内に記載されているにも関わらず、効果が無効でも適用する。

今回はこの内容について考察・解説していきます。

 

とは言えそんなに難しい話ではありません。

そもそも、効果が無効になったモンスターの「相手ターンでも発動できる」効果を、相手ターンに発動したこと、一回くらいあるのではないでしょうか(エクシーズ素材を抜きたいとかで)

 

この辺で納得した人もいるかと思います。


つまり、効果に設定されたルールとして「チェーン不可」「相手ターンでも発動できる」が設定されているということです。
「このカードの発動と効果は無効化されない」なんかもそうですね。

Question
「サイレント・ソードマン LV7」の『①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドの魔法カードの効果は無効化される』モンスター効果が適用されている場合、「沈黙の剣」を発動する事はできますか?


Answer
「サイレント・ソードマン LV7」のモンスター効果が適用されている場合でも、「沈黙の剣」の発動を行う事はできます。

その場合、「沈黙の剣」は『このカードの発動と効果は無効化されない』魔法カードですので、サイレント・ソードマン LV7のモンスター効果によって効果が無効化される事はなく、『その自分のモンスターの攻撃力・守備力は1500アップし、ターン終了時まで相手の効果を受けない』効果が通常通り適用される事になります。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

「沈黙の剣」も「『このカードの発動と効果は無効化されない』効果を持つ」ではなく「このカードの発動と効果は無効化されないカード」とされています。
※永続効果の扱いの場合、先出しされていた《サイレント・ソードマン LV7》によって無効となります。「スキルドレイン」と「人造人間-サイコ・ショッカー」の関係と同じですね。

 

 

ところで皆さん、「発動した効果」がどのタイミングから適用されるかは言うまでもないですね。

  • チェーン1:「閃刀姫-カガリ」サルベージ効果
  • チェーン2:「ブレイクスルー・スキル」無効効果

この二つでチェーンが組まれたとして、「閃刀姫-カガリ」の効果が無効になるのはどのタイミングからでしょう。

もちろん、チェーン2の「ブレイクスルー・スキル」が処理された時点からです。

ではヴァレルロード・ドラゴン」のチェーン不可のテキストが "効果" だった場合、どうなるでしょう。

②:1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。この効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できない。

発動した効果の適用は「効果処理時」からです。
となると、「この効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できない」効果が「効果処理時」から適用されることになります。

つまり、『この効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できない』というテキストは効果でありまだ処理を行っていないため、相手はカードの効果をチェーンして発動できる。効果処理時に『相手はカードの効果を発動できない』が適用されるが、既に発動した効果を無効にするわけではないので特に意味のない効果となる」ということになります。

何の意味もありませんね。 

正しい処理としては「ヴァレルロード・ドラゴン」のチェーン不可の制約は「効果発動時」から即座に適用されます。
これは「発動した効果の適用」のルールとは異なっていますね。

つまるところ、「発動した効果」の適用が「効果処理時」から始まるのに対して、「チェーン不可」は「効果発動時」から適用されている以上、効果ではありえないのです。

 

とはいえ、公式で「何故そうなっているのか」という解説が出ていない……というよりは「カードの効果の扱いではありません」とだけ公表されている以上、「そういう設定(ルール)だから」と覚えてしまった方が、正直なところ健全だと思います。

Question
「サイレント・ソードマン LV7」の『このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、フィールド上の魔法カードの効果を無効にする』効果が適用されている場合、「封魔の矢」の発動にチェーンして魔法・罠・モンスターの効果を発動する事はできますか?


Answer
「封魔の矢」は『このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない』は魔法カードの効果の扱いではありません。

したがって、「サイレント・ソードマン LV7」の効果が適用されている場合でも、「封魔の矢」の発動にチェーンして魔法・罠・モンスターの効果を発動する事はできません。

遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より

魔法カードである《封魔の矢》も同じ記載になっています。

後半の理論はこじつけ半分ですので、「『チェーン不可』のテキストは効果が無効になっていてもチェーン不可」という事実を覚えて、あとの内容はコラム的な感じで楽しんで頂ければ幸いです。

 

つまり、この記事の内容に対して読者は内容の批判をコメントできない、ということですね。

 

 

 

 

 

 

コラッ