遊戯王公式DBのQ&Aですが、カードの販売直後やたくさん問い合わせがあったであろうタイミングはもちろん更新が多いのですが、本当にわけのわからないタイミングで更新されていたりします。
今回の裁定
「BF-精鋭のゼピュロス」のモンスター効果を発動する際にコストとして、自身のモンスター効果によって特殊召喚された「ゾンビキャリア」を手札に戻せますか?
遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
Answer
自身のモンスター効果によって特殊召喚されているモンスターゾーンの「ゾンビキャリア」は、『この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される』効果が適用されていますので、手札に戻す事ができず、「BF-精鋭のゼピュロス」のモンスター効果を発動する際のコストとする事はできません。
なお、自身のモンスター効果によって特殊召喚された「ゾンビキャリア」が、その後に、「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」の『②:このカードが攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。このカード以外のフィールドの表側表示モンスター1体を選び、攻撃力500アップの装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)』モンスター効果等によって、装備カード扱いとなっている場合には、『この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される』効果は適用されていませんので、自分の魔法&罠ゾーンで装備カード扱いとなっている「ゾンビキャリア」を「BF-精鋭のゼピュロス」のモンスター効果を発動する際のコストとする事はできます。
遊戯王 オフィシャルカードゲーム データベース より
裁定のポイント
- フィールドから離れた時に除外されるので「手札に戻して発動する」効果のコストにはできない
- しかし、装備カード扱いとなっている場合、除外は適用されないのでコストにできる
残存効果について
自身の効果で特殊召喚された「ゾンビキャリア」が除外されるのは、いわゆる「残存効果(非公式用語)」によるものです。
使用率の高い(?)カードで言えば「簡易融合」の「この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される」などが該当します。
これらの効果ですが、適用された状態で特殊召喚される、という特徴があります。
「他のカードの効果を受けない」「LL-インディペンデント・ナイチンゲール」を「簡易融合」で特殊召喚した場合、エンドフェイズに破壊されるのをイメージしてもらうとわかりやすいでしょうか。
後から無効にされないという点は、この辺の裁定もわかりやすくていいですね。
残存効果が適用されなくなる条件について
- 「表側表示モンスター」でなくなる(装備カードなど)
今回の裁定の例ですね。
「エフェクト・ヴェーラー」や「ブレイクスルー・スキル」などの、「残存効果により無効にするカード」の適用が切れるのと同じです。
「簡易融合」のデメリット回避などによく使われますね。
「一時的に除外された結果、残存効果が切れる」ため、自身の効果で特殊召喚した「ゾンビキャリア」を一時的に除外しようとすると「まずゾンビキャリアの残存効果が適用されて除外される」ので、そのまま戻ってこないので注意が必要です。
あと、この順番で書くとめちゃくちゃ間違えそうですが、「残存効果により無効にする効果」が適用されたカードを効果処理時に除外しても無効になるので注意が必要です。
今回のポイント
- 自身の効果で特殊召喚した「ゾンビキャリア」を「BF-精鋭のゼピュロス」のコストにできたのは、装備カードになることで残存効果の適用が切れたから
今回はこの辺で!