【五等分の花嫁】101話:「誰も選ばない」発言について
五等分の花嫁、話が進んだおかげで過去の描写の見方がどんどん変わっていって、ある意味今が一番アツいかもしれません。
答え合わせがまだされていない今、色々考えながら読むのが好きな人は是非読み返してみて下さい。
今回は101話「最後の祭りが一花の場合①」のラストの発言についての考察です。
「誰も選ばない」
ここにきてかよ!!!!!
と思いましたが、「元々四葉に好意を抱いていた」可能性を考慮すると「選ばない」の意味が大きく変わります。
「答えを出す」の意味
風太郎の「答えを出す」という意味は「五つ子の中から誰か一人を選ぶ」という受動的なものに見えていました。
その時点で既に一花・二乃・三玖から好意を向けられていることは気付いている上、それが原因で険悪な雰囲気になっていたので当然と言えば当然の選択なのかもしれません。
その時点で、好きな相手がいないのであれば。
三玖がモノローグで「この恋の成就が不可能」としていたり、「答えを出した」という風太郎の発言に五月が「羨ましい限り」と話していたりと、随所で「姉妹は風太郎の想い人をなんとなく察している」という描写がされています。
(「羨ましい限り」は「両思いである」四葉に向けたものなのかなと)
また、「上杉君が真に気にすべきはその先」という発言ですが、五月の視点で「選んだ後に『真に気にすること』が出てくる姉妹」は誰でしょうか?
そう考えると「俺も俺で整理しきれていない」という発言は「自分の中の恋愛感情に」と取ることも出来ます。
となると、風太郎の「答えを出す」は「五つ子の中から一人選ぶ」という意味ではありますが、その本質は「四葉に告白する」ということになります。
「好意を向けられている相手から一人を選ぶ」からはかけ離れた、非常に能動的な話になってきます。
そう仮定すると「誰も選ばない」とはどういう意味になるでしょうか。
「四葉に告白しない」ということになりますね。日和ったんか?
となると、
- 元々四葉に告白するつもりだった
- しかし、何らかの理由でそれを翻した
- 結局告白した(する)
と風太郎の心が動いていったことになります。
ちなみに、「誰も選ばない」は初日夜の出来事なので、そこから影響を与えたと考えられる出来事は
- 一花にビンタされる
- 二乃とマルオの和解
- 四葉入院・会話
- 一花と公園(ビンタと合わせて背中を押した?)
辺りが考えられます。
詳しくは後述しますが、一花とのやり取りで背中を押されたのかなと考えています。
一花の発言の意味
さて、これまでの前提を踏まえると、このシーンの一花の発言の意味が少し変わって見えてきます。
「あの時にはもう心を決めていたんだね」という発言は「誰を選ぶか」ではなく「告白するかしないか」という意味になります。
また、先ほど「一花は背中を押している」と書きましたが、それを踏まえると「やるじゃん」は「勇気を出してちゃんと好きな相手に思いを伝えること」に対する賞賛になりますね。
一花……!!
ちなみに、「四葉のスマホは一花によって持ち場である保健室に置かれた」という説があるそうです。
これはやってますね一花さん。
確かに、丁寧に話を作っている「五等分の花嫁」において、最後の最後に「偶然スマホを忘れたので戻ってきた」というのも少し違和感があります。
修学旅行では妹たちを引っ掻き回していた一花が、最後の最後で妹のサポートに回る。
それが、一花の「したいようにする」ということなのでしょう。
まあ、この考察が正しいのであれば「四葉は逃げる」と読まれていたことになるんですけど。