かしこまメガトンパンチ

遊戯王とマンガ中心の雑記ブログ

【五等分の花嫁】鐘キスのシーンで風太郎が四葉を見分けていた可能性について

五等分の花嫁、読み返す度に新しい発見があり、本当に楽しめる作品ですね。

 

f:id:shakeboy:20191215101100j:plain

68話

8巻のラストシーン(「鐘キス」)ですが、「彼女を特別に感じたのはあの瞬間から」とモノローグが入っているように、読み返すとこの次の巻から風太郎の四葉に対する態度が変わっているようにも見えてきます。

 

そこで素朴な疑問なんですが、「彼女を特別に感じたのはあの瞬間から」と言っているということは、このシーンでは「誰だかわかっている」はずですよね。

以前の記事で「四葉だけは早い段階から見分けることが出来た」可能性があると書きましたが、その仮定で行くと鐘キスの前後のシーンの見え方が変わってきます。

f:id:shakeboy:20191215103452j:plain

走ってくる四葉と困惑する風太

まずこちらのシーンですが、そもそも台詞が少なくて何を考えているのかわかりにくいですが、「!」「えーっと……」という台詞は「誰だか見分けている」ように見えます。

その上で、特に自分に用は無いであろう四葉に「なんだ?」と尋ねています。

(「だれだ?」だったらまた違ったんでしょうけど)

f:id:shakeboy:20191215104829j:plain

無言で走り去る四葉

そしてそこから「キス」→「誰だかわかんねぇ……」で話を終えています。

このシーン、当時の作中から読み取れる描写で「風太郎は三玖しか見分けられていない(しかも正確ではない)」という前提に立つと、

  • キスしてきたのが誰だかわかっていない
  • 間近で見ても「誰だかわからない」

という描写に見えます。

しかし、このシーンで「四葉だと見分けている」と仮定するとどうでしょうか。

 

風太郎視点で、この時点で好意を寄せてきているのは二乃三玖です。ということは、「キスをしてくるとしたら二乃か三玖」ということになります。

しかし、実際にこのシーンでキスをしたのは四葉です。そして、今ではこのシーンで四葉が一言も喋らなかった説明もつきます。四葉視点では「自分は嘘をつくのが下手=喋ると誰だかわかられてしまう」と考えていたはずですから。

 

そう考えると、「やっぱり誰だかわかんねぇ……」の意味が変わってきます。

当時の情報からすると、

  • キスしてきたのが誰だかわかっていない
  • 間近で見ても「誰だかわからない」

という描写のように見えましたが、このシーンは

  • 四葉が走ってきた(ように見えた)
  • しかし、四葉は自分に好意は抱いていない
  • 自分にキスをするとしたら二乃か三玖
  • つまり、自分は四葉だと思っていたがこの女の子が四葉であるはずがない
  • 三玖も見分け自信がついてきたが「四葉だと思っていた子が四葉でなかった」ことから「やっぱり誰だかわかんねぇ……」と発言した

と、後から読み返した時に見え方が変わるように描いていたのではないでしょうか。

ねぎ先生は最初から花嫁を決めて書いていたそうなので、読み返すとこういうシーンはもっと多くあると思います。答え合わせ(?)の出ていないこのタイミングで、是非皆さんも読み返して様々な可能性に思いを巡らせてみて下さい。

 

 

ちなみに、合併号で今週はお休みですね。

前々回(今から一人を選ぶ)や前回(今から四葉に告白する)のタイミングで二週間空くことにならなくて本当に良かった!